今回のインタビューは黒岩白雪さん。すでに何度も舞台上でカプースチンを演奏してこられているのですが、ちょっと変わった経歴でいらっしゃいます。

Q : 今は学生さんですか?

A : 今年22歳で、大学に進んでいれば四年生なのですが、大学は受験せず下積み中で、演奏活動をしています。頻度としては、平均月1~2回の本番で演奏することが出来ています。

Q : 音大に敢えて進まなかったのはなぜですか?

A : 初めてリサイタルをした中学3年生以来リサイタルが楽しくて、大学に入ったら忙しくなってリサイタルが出来なくなるのではないか と心配したからです。

Q : カプースチンの作品との出会いはいつですか?

A : 2年程前、憧れの川上昌裕先生のCDを聞いたのがきっかけで、初めて聞いて大好きになった曲がスウィート・イン・オールド・スタイルでした。すごくノリノリで楽しくて、おしゃれな曲だなぁと、一瞬で惹き付けられました♪

Q : 今回の選曲は、その作品からの抜粋でしたが、そのこととも関連しますか?

A : はい、私が最初に出会った思い出もありますし、大好きですし。

Q : 先ほど、月に1~2回の本番があるとのお話しでしたが、カプースチンの作品も演奏するのですか?

A : カプースチンの曲は結構な頻度でプログラムに入れています。まだレパートリーは少ないですが… お客さまからは、クラシックと違って新しくて楽しくてすごく良かった という評判です。

Q : 彼の作品を練習する上で気をつけていることがありますか?

A : カプースチンにはジャズの要素が織り込まれているということで、クラシックにはない私にとって不慣れなアクセントやハーモニーを注意深く探すようにしています。一定のぶれないテンポで貫くというのも難しいです。 

 あとはビッグバンドジャズなど、ピアノ以外の楽器も加わっているCDを聞いて、ジャズの雰囲気やノリの感じをつかめるように努力しています。

Q : カプースチンに何か伝えたいことがありますか?

A : カプースチンさんには、弾く人も聞く人も楽しい気持ちになれる曲をたくさん作曲してこられたことへの感謝と、これから私もレパートリーを増やしていって、いろんな人にカプースチンさんの作品を知っていただけるように頑張りたい ということをお伝えしたいです。 

Q : カプースチン祭りに参加してみていかがでしたか?

A : 第1部の募集があっという間に埋まったとお聞きして、カプースチンを愛する人がこんなにたくさんいるんだ と驚きました。いろんなお仕事をされている、このような機会でないとお会いできないような方達と、カプースチンが大好きだという共通点のもとに演奏する というのは興味深く、とても楽しい思い出となりました。来年以降も是非とも参加させていただきたいです!

ありがとうございました。