
カプースチン祭り2015(5/4開催)の第一部に出演された方々への連続インタビューも、今回が最終回で、山口千尋さんにお願いしました。スコット・ジョプリンのことをこよなく愛する彼女は、今回はチェリストと組んで、チェロとピアノのための小品を2曲演奏されました。そして次回もアンサンブルでの参加をお考えのようで・・・
Q : 今はどんなお仕事をされていますか?
A : いろいろな補助金を出す社団法人で働いています。
Q : 普段どのくらい練習していますか?また年にどの程度人前で演奏していますか?
A : 土日に1,2時間ほど。全く弾かない週もあります。人前で弾くのは2年に1度、習っていたピアノ教室の発表会に出演させてもらう時くらいです。
Q : カプースチン作品と最初に出会ったのは何でしたか?またそのきっかけは?
A : もう覚えていないんです。気付いたら大好きでした・・・最初に弾いた曲は「夜明け」(作品26)でした。
Q : カプースチン作品を練習する際は、他の人の作品とは違うことをしていますか?
A : 本人の演奏をめちゃくちゃ聴きます。
Q : 裏を返せば「本人以外の演奏はあまり聴かない」ということですか?
A : 音源があるものについては、やはりカプースチンの演奏を聴きます。せっかく本人の演奏が高音質で聴けるのですから、本人の意思を尊重したい、という気持ちもありますが、カプースチンの演奏が純粋にわたしの目指したいそれそのものだったので。
Q : 今回この2曲(エレジー 作品96と ニアリーワルツ 作品98)を選択したのはなぜですか?
A : 前々からチェロとピアノの曲がやりたかったのですが、上手なチェロ弾きが見つかったので。次はフルートと組んで演奏したいと考えています。
Q : カプースチンの作品のどんな点に惹かれますか?
A : 予測できない展開や静と動の対比にわくわくします。曲によってキャッチーだったり美しかったり、印象的なメロディが好きです。和声進行もたまりません。
エレジーではチェロの切なく伸びやかなメロディ、二アリーワルツでは軽快なリズムと両楽器の掛け合いにグッときます。
Q : カプースチン本人に伝えたいことはありますか?
A : 大好きです。会いたいです。
Q : 今回「祭り」に参加されて、同じような境遇にある人たちのカプースチン演奏をお聴きになったと思いますが、何か得るものがありましたか?
A : 練習時間が取れないから、という言い訳はもう使えなくなってしまいました(笑)。
皆さまの演奏を聴くのは本当に楽しく、音楽っていいな~と改めて感じました。それは単に好きな作曲家の曲を聴けたからというだけではなく、好きな作品を好きという自信を持って表現された皆さまの演奏だからこそ感じたことだと思います。演奏者の表現意図の違いによって曲の印象は異なりますが、技術面だけでなく、作品を好きな気持ちというのはそれだけで人の心を動かす大きな理由になるのだなあと、思ったりしました。
どうもありがとうございました。