ビジネス書紹介ブログ第六弾。今回は、かの有名な”俺のイタリアン”の坂本孝さんの本も紹介させていただく。必見だ。

1冊目
『イノベーションのジレンマ』
増補改訂版、クレイトン・クリステンセン著

「すぐれた経営こそが、業界リーダーの座を失った最大の理由である。これらの企業は、顧客の意見に耳を傾け、顧客が求める製品を増産し、改良するために新技術に積極的に投資したからこそ、市場の動向を注意深く調査し、システマティックに最も収益率の高そうなイノベーションに投資分配したからこそ、リーダーの地位を失ったのだ。」

【コメント】
現在のビジネスに最適化することばかりを考えていると、破壊的なイノベーションが登場した時に一瞬で地位を失う。裏返せば、新規参入者にはつねにチャンスがある。


2冊目
『イノベーションへの解』
クレイトン・クリステンセン、マイケル・レイナー著

「企業が新しい優先順位の判断基準、つまり新しい価値基準を生み出せる唯一の方法は、新しいコスト構造を持った新しい事業部門を設置することだ。

【コメント】
これをしない限り、既存の企業は新規参入者の破壊的イノベーションには勝てない。ただしこれまでの事故を否定しかねないため、簡単ではない。


3冊目
『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント』
第12版、フィリップ・コトラー、ケビン・レーン・ケラー著

「マーケティングの狙いはセリングを不要にすることだ。」

【コメント】
この分厚い本から1行線を引くとしたらここ。「書いたくなる仕組み」をつくるのがマーケティングの役目。セリング(売り込み)をしない会社は従業員が疲弊しない。


4冊目
『俺のイタリアン 俺のフレンチ』
坂本孝著

「15〜20坪程度で、いずれも1日3回転以上していて、月照1200万〜1900万円というはんじょうてんぞろいです。料理の原価率は60%を超えていますが、これを立ち飲みのスタイルにして、客数を回転させることによって、これまでの常識にない数字を作り上げているのです。シミュレーションでは、原価率が88%であっても利益が出ます。

【コメント】
「俺の……」のビジネスの本質は立ち食いではなく、あくまで回転率の向上→原価率の驚異的な高さ(素材の良さ)の実現による「美味しさ」。


どうだっただろうか。「俺の……」で知られる坂本孝さんはブックオフの創業者でもある。事業を創る天賦(てんぷ)の才を持っておられる方である。ぜひ読んでほしいものだ。