4月に忙しい部署に異動したため、通勤電車で寝てしまうことが多く、1月から今日まで90冊程度しか読めなかった。その少ない中でのマイベスト・ワーストを記録しておく。


◎マイベスト

<フィクション>※時系列

・七帝柔道記(角川書店)増田俊也

・満月の道(新潮社)宮本輝

・錨を上げよ(講談社)百田尚樹

・虚ろな十字架(光文社)東野圭吾

<ノンフィクション>

・木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(新潮社)増田俊也

・弱くても勝てます(新潮文庫)高橋秀実

・帝国憲法の真実(扶桑社新書)倉山満

・辞書になった男(文藝春秋)佐々木健一

・天国のギタートレーニング アニソン編(リットーミュージック)小林信一

<珍書>

・ふしぎな国道(講談社現代新書)佐藤健太郎


◎マイワースト

・「AV女優」の社会学(青土社)鈴木涼美


以上


それではよいお年を!

 前にも書いたが、4月1日付で今より忙しい部署へ異動することになり、読書の時間が思うようにとれなくなるので、このブログもこれをもって当分の間更新しない(休止する)ことする。


 当ブログは読書が主だが、以前観た映画『立候補』について最後に書き残しておく。いままで書かなかったのは、観た直後に書くとどこで観たかが判ってしまい、私の住所地や勤める官公庁がバレルおそれがあったからである。


 さて、この映画は、2011年の大阪府知事選挙に立候補した、泡沫候補、主にマック赤坂の選挙活動を追ったものだが、最初は失笑と苦笑だったが、だんだんのめり込んでしまった。


 終盤、橋下や安倍晋三の演説会にマック赤坂が割り込んでいくシーンがあるのだが、群衆の「帰れ!」が鳴りやまない。そこで最初は父親に否定的だった息子、戸並健太郎が、「おまえら、群衆じゃないとモノが言えんのか、こっちに来て言ってみろ」というようなことを叫ぶのだ。仮に奇抜なパフォーマンスをせず、真っ当な公約を掲げていたら、孤軍奮闘する泡沫候補こそ真の政治家たる資格があるのではなかろうか。


 当ブログで私は自分の名前はもちろんのこと勤務先も一切伏せ、「匿名」をいいことに上司や教師、サヨクを誹謗中傷してきたが、やはりこれは卑怯なのである。2年半ブログを続けたが、アクセス数が伸びなかった一因も卑怯さにあることは否めないだろう。 忙しい中でも読書に励み、その他の趣味にも興じ、いつの日か正々堂々と持論を述べられるようになりたいものである。 了



 図書館で借りた。

 『弱くても勝てます』より面白くなかったが、類書にはない独特の切り口で相撲の本質に迫る。

 ずばり相撲は無駄だらけで不合理である。力士もデモシカでやる気があるんだかないんだか。剣道・柔道・相撲と人格・品格は全然関係がないことがよくわかった。八百長があってしかるべきで、ショーとして観戦すればいいだけのことだ。

 『明暗』に読了後すぐに読み始めた。

 刊行当初は結末が気になってワクワクしながら読んだものだが、今回は、冷静に言葉の使い方や伏線を気にしながら読み進めた。

 あとがきによれば批判も多々あったそうだが、吉川夫人が余計なお節介をし、他人の小林が容喙し、妹が兄の夫婦関係に気をもむという設定ならこういう結末が自然のように思える。清子とお延が相対しても会話らしきものがあまりなく、すぐ清子が消えるのは、こればかりは漱石しか書けないから仕方ないだろう。未読の方は、小林信彦の『うらなり』(『坊ちゃん』の続編)と読み比べてみてはどうだろうか。

 4月1日付で異動することになった。新しい部署は今の所より格段に忙しいので読書時間はそんなに取れないかもしれない、ということで、漱石で一番好きな本を週末に再読してみた。

 が、20年前に読んだ時はお節介な人々に辟易し楽しめたのだが、妻子持ちの今となってはたいして面白くなかった。結婚したばかりの頃に再読した『猫』のほうがよっぽど面白かったのはなぜなんだろう。

 このあと、『続 明暗』を読んだ。