今年作った新作の詩などと共に一年を振り返ってみようと思います。
今年の誕生日の詩は、実際には行くことは出来ませんでしたが、
大好きな海辺のレストランに想像の中でお散歩している
そんな現在の私を描いているようでいて、
実はその道中は私の歩んで来た人生を比喩しています。
うたた寝の電車は幼かった子ども時代、
決められた道から自由を見つけ、
本当の自分自身や喜びを知り、
少しずつ上り坂になって行く。
辛かった今年。
今の私はそんな道のりの先にいるイメージです。
人生を振り返る。
それはレストランから見下ろす景色に重なって行きます。
結構のんびりした調子の詩で私らしいなと気に入っています。
誕生日の詩 「ずっとそのまま」
うたた寝の電車に乗って
しばらく街の通りを抜けて
海に出る
砂浜を散歩して
貝殻を拾って
階段から海岸通りの坂を上る
息が切れ
途中少し腰をのばして
空を見上げる
トンビが高く鳴いている
また この店へ来たんだ
大好きな海を見下ろすテラス席
今日は少し遠く感じたな
白い椅子に深く腰掛ける
昔から変わらない景色
私だけが若者ではなくなった
心地良いあの時と似た潮風が
髪を揺らす
髪の色も変わってしまった
色々な事があった
テラスのペンキが塗りなおされて
よく見れば遠くの防波堤
長かった工事が終わっている
新顔の店員が笑顔で来て
期間限定のメニューを指差す
日差しと共に海は表情を変え
風は移動を止めることは無い
常に変化し続けている世界
良い事も 悪い事も
受け入れている
パンの味も違うのかな
ワインだって同じわけがない
味わう舌だって変わっているんだ
それでもこの店はいつも通り
ここの場所で美味しい料理を出し
見はるかす海は変わらず美しく
風は今日も心地良い
変化しても 色々あっても
誕生日を迎えても
そう 私はいつまでも私のまま
かっぱぶいこ
