詩 「置き忘れた景色」 | 馬と詩とありのままの心❤

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詩 「置き忘れた景色」



昔 置き忘れてきた景色がある


でも そこは もう無いんだ



時々僕はその砂浜を


野良犬みたいにさ迷い歩く



空からは冷たい雨が落ち


裏の丘の木々は煙っている



帰って来たよ



僕はあの人の足元にうずくまる


雨の日は決まって外のテラスで海を見ている


熱いコーヒーと膝掛けと遠い眼差し



ブルーグレーの空と一つになった海からは


ドドーンと波の音が聞こえる


雨が空を舞っている



僕はあの人のスニーカーに顎を乗せ 目を閉じる



確かに聞こえる


確かに香る


確かに感じるあの日の景色



でも そこは もう無いんだ




     かっぱぶいこ





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