『紀子の食卓』
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正視しろ これが現実だ
昔、一度観たことあるんですよ。
で、何でかわからないんですけど泣いた記憶のある映画。
一応『自殺サークル』 の続編にあたる作品になります。
あらすじ
海辺の田舎町に住む高校生の紀子は、平凡で退屈な毎日に嫌気がさしており、東京の大学へ進学したいと考えていました。しかし父の徹三は、東京は危険だからと、紀子の考えには反対していました。そんなある日、老朽化した家のブレーカーが落ちて停電している間に、紀子は急いで荷物をまとめて家出してしまいます。廃墟ドットコムという掲示板で知り合った、上野駅54と名乗る人物を頼って東京に向かうのでした…
WARNING
少し迷ったけど、可能な限りネタバレはなしでいきます。
つまり、いつもどうり薄っぺらでしょーもないことしか書いていないので、ここで戻った方がしあわせかもね!
あれ?豊川ってこんな田舎だったっけ??
この映画で紀子たち一家が住んでいるのは「豊川」ということで、愛知県の豊川市のことだと思うけど違うのかな?
わたしも愛知に住んでいるけど、そっちの方は行かないからなー。
どうなんだろ?勘違いかな?
などとしょーもないことが、まず気になりましたw
少し前に

っていうホラーマンガを読みました。
このマンガは普通のホラーとは違う、独特な不気味さがあっておもしろいです!
こういうホラーを宇宙的恐怖「コズミックホラー」というそうです。
雰囲気全然違うけど、ラブクラフトとか『Bloodborne』といっしょだね!
で、この『裏バイト︰逃亡禁止』の7巻に「人材レンタル」っていうお話があるんですが、それを読んで思い出しました。
『紀子の食卓』という映画のことを。
そしたらなんか気になっちゃってね。
また観たくなったというわけです。
『紀子の食卓』って「レンタル家族」をえがいた作品です。
「レンタル彼氏」とか「レンタル彼女」とかの家族版みたいなもので、よく知らないんだけど、「レンタル何もしない人」とか「プロ奢ラレヤー」なんかも似たようなものなのかね??
よくそんな商売思いつくよね。
まあとにかく、レンタル家族をえがいた作品であり、同時に家族というものをえがいた作品にもなります。
正直、紀子の一家は気持ち悪いです。
なんか親とか家族とかの話になると、いっつもこんなことばかり言っていてごめんなさい。
でも、紀子の一家みたいに
- (親が)自分たちはしあわせな家族だなーって無理矢理思い込もうとしたり
- (親が)全力でしあわせな家族アピールをするのって
心の底から無理なんです。
- 頼むから無理矢理しあわせを押し付けないで!
- しあわせかどうかは自分で決めさせて!
やっぱりこの映画も親が気持ち悪いわけで、ある意味諸悪の根源でもある、父親の徹三は本当に気持ち悪い。
ついでに徹三の友人も気持ち悪い。
いくらなんでも勝手すぎる。
崩壊の原因が自身にあると自覚したならば、まずは反省をするべきであって、愚策を弄して探り当てることではないはず。
それは、最後の最後になるんじゃないの?
で、いざ探り当ててからの徹三の行動も、言葉も本当に都合良すぎて気持ち悪い。
予告編で、「この世界(嘘)をナイフで切り裂いてやる」って流れたけど、切り裂くのは世界じゃなくてお前自身だよ。
なんて思ってしまうわけです。
多分、昔観たときに泣いたのは、わたしが若かったからw
実際20代前半だったしねー。
そりゃ若かったさ。
今よりも家族というか親の呪縛に囚われていたからじゃないかなー?
あれから色々とあって、呪縛はまだまだ纏わり付いているけど、随分体が柔らかくなったから隙間を作れるようにはなったぜ。
ブラをしたときの胸の隙間には劣るけどなw
今回観て、泣かなかったけど、かわりに強い気持ち悪さを感じました。
それだけ優れた映画だったということ。
ということで、『自殺サークル』なんかよりもはるかに素晴らしい作品です。
一応続編ですけど、『自殺サークル』なんか観ていなくても問題ありません。
約160分とかなり長いですけど、長さは感じさせません。
直接的なグロシーンはかなり抑えめですが、かわりに精神的なグロさがかなり突き抜けているように感じます。
そういった意味では閲覧注意かな?
でも、本当に素晴らしい作品なので、一度観てみる価値はあると思います。
最後に、吉高由里子さんの独白?というかナレーション?がとてもかわいかったです( ꈍᴗꈍ)
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました♡
再見♡