チェーホフ作「結婚申し込み」
今度は、横浜中華街のレストランで、
登場人物を中国人にして上演します。
シャンパンが紹興酒になる「結婚申し込み」
どうぞ、お楽しみに!
以前のチラシ。
予定は5月下旬。
レストランは、山下町駅から徒歩3分程度。
勿論、お料理付で考えています。
料理の規模や料金の希望を募っています。
例えば・・・
「マーボ豆腐」は絶対ほしいとか、
「ツバメの巣」は値段にかかわらず食べたいとか、
「フカヒレ」を・・・とか。
寒さから解放されたかと思いきや、
またまた身を縮めたくなる冷たい風が吹く。
この季節は過ごしにくいこと甚だしい。
ワイマラナーという種類の犬が通りを抜けていった。
飼い主は外国人のようだ。
ドイツの猟犬だ。
誰かが、灰色の幽霊犬と言ったそうだが、
スラリとした肢体は羨ましい限りだ。
猪や熊のような大型動物を追って森林を走り回る猟犬が、
こんな狭い日本で暮らしていて何が楽しいのかと、可哀想に思うが、
本人からは、すっかり馴染んでいる雰囲気が伝わってくる。
犬同士が種を高配していると、何と何が混ざったかのデータを残すことは
難しいだろうが、人間がかかわることにより、
かなり詳しく残せるようになっている。
ワイマラナーの祖先はポインターらしい。
スタイルのいいのは納得できる。
そういえば、最近は海外種が多いなァ。
我輩にチラリと視線を移したように見えたが、
ちゃんと見えたのか見えないのか、
身体がでかいわりにせわしなく、
しょっちゅう獲物を探しているよに、キョロキョロし続けている。
少し眠くなってきた。
主人が食事を持って来るまで一眠りしたい・・・
いま、テレビで孤独死について議論しているらしい。
音声だけが途切れ途切れにに聞こえてくる。
我輩も、孤独だ・・・
続く・・・
我輩は思い切って主人に言った。
「やい、あんた卑怯じゃないの?」
主人は一瞬、驚愕の表情を見せたが、反応は意外に早く返って来た。
「そうだな・・・イプセンの言うとおりだ」
実は、我輩が主人を尊敬している理由の一つはここにある。
瞬時に、こちらの意見を受け容れられるのは、
幾つかの選択肢の中から考えに考えた上で、
提示してきた意見だろうと思えるからだ。
その内容は、
最高裁で出された、昨日の判決についてだった。
寒い中、我が家の前に膝を折った主人は、
我輩の目を直視して語ってくれた。
山口県の光市で13年前に起こされた母子殺害の事件についてだった。
当時18歳の未成年だった少年の犯行で、
残忍極まりない殺害事件だったそうだ。
我輩がは、まだ生まれて11年だから、
この事件は最近になって知ったばかりなのだが、
耳にした時、己が耳を疑ったほど驚いた。
人間に、これほど残虐な行為をなせるものなのかという驚きだった。
人類は森羅万障の頂点に位置する存在だという思いがあるようだが、
とんでもない話だという考えが更に強くなった。
この世には、目に見える存在と、目には見えない存在もある。
風になれば空気の存在を感じるが、
健康な者には、いま呼吸していても空気の存在を感じないだろう。
道端の石ころにも必要性があって存在している。
そりゃ、散歩していて、我輩にも邪魔に思えるときはある。
でも、ション便をひっかけてやったにしても、蹴飛ばして川に落としたりはしない。
「ともに在る」という考え方をもっているからだ。
それを人が、人の命を、己が欲求を満足させるために抹殺するなど、
あってはならない・・・こんなことは経験を通すまでもなく、
人として存在し、意識するしないにかかわらず、
先天的に宿っていなければならないことではないのか。
・・・あ、こんな考えを述べるのではなかったのだ。
主人から、
「おいイプセン、この事件をどう思う?」
と聞かれ、
我輩に聞く前に、自分がどう思うか聞かせてくれと言っておきながら、
ついつい考えを述べ始めちゃいました。
主人は、
「今日は寒いから、今度な・・・」
と言って、家に入ってしまったので、
その話を聞いた上で、改めて我輩の思いを詳らかにしたいと思う。
続く・・・
主人に元気がない。
世話になったことがある女優さんが亡くなったかと思えば、
今朝方、劇団代表の三園ゆう子さんのお母様逝去の報せを受けたのだ。
確かに、来る人あれば逝く人もあるのだが、
さまざまな想い出を紐解いてみると、
ずんと心に重いのは悲しみの涙のように思えるのだ。
人間たちは半信半疑のようだが、輪廻転生はあるようだ。
我輩の数代前の前世は紀元前までさかのぼる。
大帝とよばれたアレクサンドル3世である。
何故って?
主人に教わる前から確信をもっていたのだ。
アレクサンドロス3世は、何度となく我輩の夢枕に立った。
「わが末裔よ」
この挨拶しかできないようだ。
「世界を我が物にしようとしたが、
死んでみれば4平方メートルあれはことすむのか」
しみじみと、そう思ったということだ。
劇団アドック代表の三園ゆう子さんのお母様が逝去しました。
長い間闘病生活を続けておりましたが、
今朝方、逝去の知らせを受けたとのことです。
心からのご冥福をお祈りいたします。