じゃ、俳優になるための勉強って何?
日々の生活を俳優としての意識的な生活に切り替えること。
俳優になるためのすべての材料は、
その大半が日常生活の中にあるからです。
まず初めに、普段の生活で意識下にあった身近なところに、
俳優として目を向けること。
~という意味は、
在って当たり前、いて当たり前という現象や出来事、
人、ものなどを角度を変えたりしながら、
もう一度(いや、二度、三度と)見直すことです。
「たんぽぽ」を見直してみる。
先ず、名前からでもいいです。
彼の正式名称は蒲公英と書きます。
「いちょう」も公孫樹さんなんです。
タンポポや銀杏じゃないのです。
「へえ、こんな立派な名前だなんて!!」
とびっくりするでしょう?
面前で、一度立ち止まりお辞儀をしてもいいような名前じゃないですか。
役者の勉強の第一歩はこれじゃないかと思います。
声は出すものではなく、
音としてそこに存在してますし、
いくら「あえうおいおあお」
とか「かけきくけこかこ」
なんて声を張り上げてもセリフは言えないのです。
どこでも誰も教えてくれないものを学ぶ自分をつくるのが先決かなァ・・・
と思います。
役の人物に近づいていける自分づくりです。
感性を磨く・・・この生活を気づき(築き)あげる。
「役に近づく」
これこそが役者の仕事です。
シェィクスピアのハムレットを考えて下さい。
女性ならジュリエットでもいいかなァ・・・
彼や彼女は、一歩も近づいてきてくれません。
あなたが近づいていくより方法はないのです。
大声を出して呼んでみたところで、
顏すら出してくれません。
続く。
