みんな芝居をしたがる…
空っぽの役者が、
真似事で芝居をしたがる。
気持ち悪くて見ていられない。
「何もするな」
…というと、
本当に何もしない。
「表現するから役者じゃないのですか?」
「ほう…君は自分が役者だと思っているのか?」
役者なんて、そんなもんじゃない。
「じゃァ、どんなものですか?」
「悲しいとか、辛いとか、痛いとかを感じるにも、
この役の人物なら、どう感じるかが分かる人間だよ」
「そのつもりです」
「だったら、君は役者に向いていない人間だよ」
この先に話は進まない。
誰かが、横から…
「な、考えよう…もう少し」
「時間がないから先に行こう」
助け舟とも、ぶっ壊しともつかないちゃちを入れる。
…こいつ等は、ここまでの人間だ。
どの作品でも、
問題になるのはコレだ。
いつもコレだ。
さっぱり進歩のない役者達…
「みんなには、おれは要らないな・・・」
精いっぱいの抵抗の言葉を吐く。