明智光秀の娘で後にキリスト教の洗礼を受け細川ガラシャとなる玉子なる人物がいます。
妻に迎えた細川忠興は玉子を人前に出すのを極端に嫌いました。
男はみなその美しさに釘付けになるからだといいます。
ある遠方の戦場に夫の忠興が送られた時、女好きで有名な秀吉に茶席に招かれた玉子は懐剣を忍ばせて行ったそうです。
案の定、茶を呈するのに合わせ玉子の近くににじり寄り、胸に手を差し入れようとしたとき、後じさりする玉子の胸から懐剣がポトリと畳の上に落ちました。
秀吉は驚いて飛びのいたという話があります。
そのガラシャが石田光成の人質の求めに従わず、
散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ
という辞世の句を残して世を去りました。
、「細川ガラシャ夫人」の脚色にとりかかっていますが、
果たしてこの玉子を演じる女優は・・・
と考えるとつい筆が止まってしまうのはやむを得ないにしても、
いざ稽古に入る前に探し当てられるだろうかというところに立たされています。
10代のガラシャ時代ですが、
「わたしがやりましょう」という女性はいないでしょうか。
自分で「わたしは美しい」と言う気持ちを持っていないといけません。
その美しさが心の美しさであれば、更にいうことありませんが。
その母親明智煕子は三園ゆう子、
また第二部での玉子は三園ゆう子になる予定です。
それを考えれば、三園に似ている方がいいのかもしれません。
今年11月公演の予定です。
