昼休みには自殺の練習をさせられていた。
ここまで来ると、苛めを通り越している。
苛めを受けた経験のある者にしかわからない心に刺さった棘・・・
やっと抜くことはできても、その傷痕だけは、いつになっても消えない。
年月を経ても、どのような薬を塗っても残り続けるのだ。
昼休みに自殺の練習をさせられていた生徒の思いは、
僕の理解の彼方にあって、近づき得ないものだ。
そして、この生徒は自殺した。
また、この事実を知っていた学校は、
一切を隠していたという。
この実態に、わたしは恐怖を感じる。
この悲惨は、起こるべくして起こったとしか言いようがない気がする。
これが教育の現場だとは思いたくないが、
どのような場所にでも、目に見えないだけで、
このような暗闇は存在しているのだろうか・・・