ある人間模様 | 演劇人生

演劇人生

今日を生きる!

昼はコンビニエンスストアーで、

弁当とコールスロー、ごぼうサラダ、純豆腐スープを食べました。

安いなぁ・・・¥645?!

割り箸

「はい、ちょうどです」

「お客さん、わずかに足りないようですが」

「えっ・・・あらァ、ずいぶん足りなかったね」

「おまけしませんから」

「分かってますよ」

¥200不足でした。

「ごめんなさい」

「いいえ、字が小さいから・・・」

「年のせいですね」

「いえいえお若いですわ」

「おっほほほ・・・」


こんな会話を交わし、弁当を温めてもらい、

純豆腐にお湯をさし、おもむろに食事を始めました。


左横の席にはご夫婦でしょう。

美味しそうに一日分の野菜ジュースを飲んでいます。

「本当は、こんなんで足りないだろう?」

「さぁ、どうかしらね」


右横の席には、

杏仁豆腐のカップをじっくりじっくり食べている男性。

その横には、近くの企業に勤めているサラリーマンか・・・

分厚いコミック誌をニタニタ笑いながら読んでいて、

右手で器用に爪楊枝を使っています。

そして、ある瞬間「ヘックション!!」

大きなくしゃみを、開いたページめがけて・・・

ハンカチ替わりでしょう。

・・・が、次の瞬間、その本を閉じて立ち上がり、

雑誌類の並んだ棚にもどして立ち去りました。

「あゝ、ひどいなァ」

あの本の売れ残ることを祈ります。

・・・と、思うと、ぼくが弁当を開く前から立ち読みしていた男性、

ポケットから週刊誌を出して読み始めました。

「あらァ??」

パズルの問題を見ているようだ。

「そうか、さっきのには、その回答が出ていたんだ」

用の済んだ古い週刊誌をゴミ箱に捨て、

先のコーナーへ・・・

雑誌で「クビにしたい40代社員の共通点」というタイトルだ。

手にして、そのタイトルを読むなり棚に戻して時計を見た。

「あ、過ぎた」

小さな声を出して店を出て行った。

弁当1つ食べる間に、実はまだまだあったのですが、

この辺で・・・チョンビックリマーク