彫刻家佐藤忠良さんが亡くなった。
幾つかの作品をみたことがある。
世田谷美術館だったように思う。
札幌の何処かでも女性像をみたことがある。
宮城県生まれらしいが詳しくは知らない。
そういえば、仙台に佐藤忠良美術館があったのではなかったか。
きょう、若林区に住む友人と電話で話したが、
このことを聞くのを忘れていた。
何十年前になるか、北海道の旭川(だったと思う)で、
北海道高等学校演劇大会があった。
ぼくが劇団民藝をやめて数年後だったと思う。
ぼくが何故そこにいたのかもはっきりしないが、
内村直也さんと佐藤忠良さんと3人で、
2日間にわたって高校演劇の発表会を観て、
ホール近くの旅館に宿泊したことがあった。
内村さんといえば、
「雪の降る街を」の作詞者。
3人で食事を終わらせ、寛いでいると佐藤さんが、
「ね、いいもの見せようか」
と言う。
「退屈な時間ですから、もう何でも拝見します」
と答えると大笑いされ、
「なァ、ぼくが踊るから、君(内村氏)たち2人で “雪の降る街” 歌ってくれ」
そういうなり、割り箸と盃、ハンカチを一枚出して、何かを作り出した。
「さ、歌ってくれ」
そういうと、盃の笠をかぶり、ハンカチの合羽を着た割り箸男が、
食卓の上で踊り出したのだ。
「凄いッ!」
僕も歌に加わり・・・大のおとな3人で夢中になって、
おおはしゃぎしたのを思い出す。
札幌の友人、郷原さんから送ってきた写真を拝借。