覚悟しろよ! | 演劇人生

演劇人生

今日を生きる!

先週の火曜日以降稽古を休んだ。

そして・・・

明日からの数日は地獄を見る・・・はずだ。


これは何処の劇団も同じ思いかも知れない・・・

うちの劇団の作品こそ一番だと考ええているように思う。


なのに、ぼくは幕を閉じても自信を持てない。

終わった後も「これでよかったのか」と思う。


特に今回は、

入団2年目や、1年目の新人が多い。

うまく行くわけがないという思いと同時に、

すべてには始まりがある・・・

だが確実に始まるという思いが交差する。

そこには失敗はない。

その成長の先こそ問題なのだ。


この考えは、

新人が多い、今回だけの思いではない。

作品が違えば、1年目も10年目もない。

すべてが始まりなのだ。


演るのは人間だから、

失敗を怒ったことは1度もない(と思っている)。

ただ一つ、

積み上げた稽古の内容を、

思いつきで変えられるのだけは許せない。


血の気が多かった頃、

勝手な芝居をした奴が出てきたので、

満員の客席から「幕を降ろせ!」と怒鳴りつけ、

舞台に上がって自分で緞帳を降ろしたことがある。


誰にでも許せないことがあってもいいと思う。

仏の伊藤などと呼ばれる昨今だが、

まだまだ・・・たぎる血潮は残っている。


ささやかな舞台かもしれないが、

そこにこそ生きる証があると思っているから・・・

残る数日、覚悟しろよ!


・・・な~んてね。。。