昨日、以前住んでいた宮原(さいたま市)まで
歯の治療に行って来た。
「どのくらいかかりますか?」
とは、看護士さんからの質問。
「ま、2時間前に出てくればゆっくりです」
それには、
「まぁ、大変ですね」
・・・本当は、「どうしてわざわざ?」とか聞いて欲しかった。
「あなたがいるので」
なんて、本気でも言えるものでもないし、理由は違う。
その歯医者・・・おっと、最近は歯科医院というのだった。
治療台に座ると、広々とした窓を通して、
目の前を上り下りの高崎線が見え、
その向こうは農家や人家が見える。
その景色が、何ともいえず心を癒すのだ。
そして夏ごろになると、
ビニールハウスの手前に、
一本の見事なアーティチョークが葉を繁らせ、
茎の先端に、美味しそうな蕾がつく。
あの畑の持ち主は、
アーティチョークの正体を知っているのだろうか。
「この蕾をいただけませんか?」
聞いてみたいと思ったことがあったが果たしていない。
アーティチョークはパスタ料理などに使う別名朝鮮朝顔。
以前、原宿にあったイタリアンでは好んで食べたが、
いつの間にか店がなくなり、以来食べていない。
また、自分では医療費が安いと思って、
40年来通っている総合病院もある。
先日、「Goさん、この辺の病院も料金は同じくらいよ」
と、知人である奥さんから教えてもらえたが、
やはり自転車で区を越えて通っている。
その病院の良さは、
ドクターも看護師も親切なこと。
(中には愛想のないドクターもいるが根はよさそうだ)
「こだわりがあるのね」・・・と言われると、
治療など、行く目的と一致する直接的なこだわりは
殆どないのが面白い。
これをコダワリというのかもしれないが、
考えてみると、医院に限らず、
どんなお店にも、心をひきつけるプラスアルファ・・・
何か、笑顔の出るようなものとか、
ホッとするとか、あいつに会いたいとか・・・
そういったものが欲しい気がする。
こんな世知辛い時代だからこそ、尚更、そう思う。