「昔むかしの笑いばなし」
などという本がゴソッと出てきた。
他愛のない小話風なむかし話ばかり。
<挿絵>
う~ん・・・これで笑えたんだ。
テレビもラジオもない、
爺ちゃんや婆ちゃん・・・あるいは母に、
「むか~し、むか~し」で始まる話を聞きたいばかりに、
妹と一緒に早々に布団に入ったのを覚えている。
そこでの話は他愛のないものだった。
・・・が、面白かった。
何度聞いた話でも、また催促した。
妹と二人、お互いに顔を見合わせながら聞いた。
そのうち、
「・・・?」
話していた母が先にコックリ・・・
「お母さん!」
先を催促をする。
「どこまで話したっけ?」
母から聞かれて、事細かに説明してやり、
また続きが始まる。
こんな子ども時代をおくったものだった。
いまの子ども達には想像もつかないかも・・・
しかし思うに、こうした身近なところでの
イメージ共有が大切な気がするし、子ども達は
求めているように思えてならない。
大人はサボらずに付き合う必要があるのではないかなァ。