ブログを見たと言って、
三園さんならぬ旧い友人から電話が・・・
あり難いが面倒くさい。
コメントを書いてくれというと、
規定文字を越えるし面倒だからという。
そうか・・・これも読まれるかもしれない。
正直に書かないと別の面倒が発生する。
危ない危ない・・・
「豪は理屈っぽ過ぎる」
このひと言でため息が出た。
「悪いか?」
つい、こうなる。
「豪はセリフは言い方も一つしかないって」
・・・たしかにぼくはそういう。
ハムレットのセリフを例にするが、
戯曲のハムレットのセリフは、
誰が演じようがハムレットの言葉なのである。
これは、リア王でもリチャード三世でも、
オセロやマクベスも、誰かの作品も
AやBも、AやBの言葉なのだ。
だから仲代達也でもブラッスールでも、
バートンでも、その言葉に近付こうとする。
だが、演じた役者のハムレットであり
リチャード三世でしかないのだ。
息遣いひとつをとっても、
「これだ!」というものがあるはずなのだ。
まばたき一つをとっても、
「これだ!」が必ずある(なければ可笑しい)。
それを懸命に探さなければならない。
ところが、文字を読んでいたり、
その範囲内であってへウロウロ、
こっちへウロウロ・・・
役の人物を探せ。
(その前に自分を探す必要があるが)
絶対にこよなく接近する場が稽古場だ。
「聞いてるのか?」
「ま、いろいろな考えがあるからな」
決め付けるな・・・と言って終った。
「いつかご飯でも一緒にどうだ?」
「うん、気が向いたらまた電話くれ」
「皮肉っぽいな」
「じやなくて、皮肉だ」
こんなこといわれたのに、
奴さん大笑いして電話を切った.
「・・・奴は、何で電話をしてきた?」
さっぱり意味が分からない