前車之鑑上空を見上げた。 月が出ていたように思ったからだ。 「・・・・??」 雲に入ったのだ。 ・・・そして、 そろッ・・・と、また顔を出した。 「あら~ッ、半減の月だ!」 驚いたなァ。 つい数日前、満月だったのに・・・ その姿は、 通り過ぎる雲に時々さえぎられて 見え隠れしている。 時の流れは速いものだと思う。 時は刻々と過ぎて行く・・・ 同じ過ちをくり返していてはならない。 前車之鑑・・・ 荀子の言葉を思いだした。