季節にあわせて着るものも変えよう。
このような考えから、
意識的に買い物に出るのは、
生まれて初めてかもしれない。
「何処に行こうか」
デパートでもない、ユニクロなどの
量販店も気が進まない。
原宿にでも行ってみるか・・・
というわけで、
乃木坂から表参道へ出て、
途中自転車を降りてブラブラ・・・
数軒の店を回り気付いたことに、
財布の中が寂しいことだった。
銀行に寄ってなけなしの預金から
ウン万円を引き出す。
気に入ったジーンズの上着がある。
う~ん・・・3万円かァ。
「高けェ」
と言った声が店員に聞こえたらしい。
「そうですか? でしたら、これ如何ですか?」
2万3千円の品物を持ってきた。
「これでも予算オーバーだ」
やっぱり店を変えるよ・・・
「ごめんね」
と声をかけて店を出た。
大体我輩の格好がよくない。
あの店員は見る目がない。
こんなぼくに声をかけるなんて・・・
100円の健康サンダルを履き、
680円のショートパンツに、
1,500円のTシャツ・・・
それからは、身なりに合うような
店舗を3軒まわり歩く。
そして、
シャツとジーンズの上着を購入した。
一着分で2着・・・だ。
へへへへ・・・
「値切るのがお上手ですね」
と言われた。
ひところ前、デパートでは値切れない
などと言われたが、今では何処ででも
「一度は「もうちょっと安いとなァ・・・」
ということにしている。
すると、たいていは「では・・・」と言って
値引いてくれるか、「少々お待ちを」と
別室へ行って戻ってきて応えてくれる。
アレ、別室には誰もいないという説もある。
ジーンズだってシャツだって
結構いいものでありました。