大雨が降ったこの前、
家でパソコンをいじっている時に電話が来た。
友人が「ひどい雨で立ち往生」しているというのだ。
「だったら、そこの10数メートル先に地下鉄の入り口があるから、
傘をさしている人に、あそこまで入れて行って頂けませんか?」
声をかけて助けてもらえ・・・
こんなことを言って上げるので精いっぱいだ。![]()
その友人に言われたことがある。
「私って車には縁がないのよね。頼れそうな友人で、
車を持っている人、誰もいないんだもの。
自分だって免許持っていないしさ・・・」
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ぼくも持っていないし、よって車もない。
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今は亡くなったが、
元警視総監の秦野章氏と麻雀をしていて、
「豪くんは車を持っていないの?」
と言われ、「免許を取ろうと思っていますが・・・」
と返事をすると、
「車なんて自分で運転するものじゃない。免許を持っていないのなら、
とる必要なんてないよ。ぼくも持っていないんだ。ここで約束しようじゃないか。
豪くんが、どうしても免許を取りたい時にはぼくに連絡しろ。
あゝ、これは必要だなあ、と思えたらOKサインを出そうじゃないか」
元警視総監の言である。
ご無理ご尤も・・・と頂いてしまい、
謹厳実直に守り通してこんにちに至ってしまった。
確かになァ・・・
彼ほどの大物は、電話一本で運転手つきの車が走ってくるに、
友人の電話にも、
「今すぐ、ぼくが車を回すよ」
・・・と日通や大和のハイヤーに連絡すればコト済むだろうが、
ぼくの場合はそうはいかない。
あんな約束を守ることもなかったのだ。
免許をとって、ボロ車でも持っていればよかった・・・・
つくづくと思ったのでありました。![]()