孔子のことばである。
先日仙台から友人がやってきた。
勿論用事があってのことであるが、
それまでの時間が1時間程度あるので、
時間があったら会うか・・・・
とのメールが来た。
これだけでも嬉しい誘いである。
5分でも1分でもいい。
折角の時間を工面して会いたい…と言ってくれる
友人は格別の大切さを感じさせてくれる。
さらに友人は、
大きな荷物を持って来たのであろうが、
ホテル行きの荷物をロッカーに入れて、
お土産だけを手にして、
改札口の向こうから手を振ってくれた。
写真の冊子もその一つだ。
仙台の「演劇鑑賞会50年の歩み」記念誌だった。
僕が1968年前後に公演に訪れた思い出も写真で収まっていた。
懐かしいものだった。

それに旭川の菓子「氷点」と、
名物ホヤの乾燥珍味…
その彼女に、
僕は空手で会い、
「ごめんね、仙台からのお土産をもらっていながら、
僕からは何のお返しもなくて・・・」
こんな色気のないことばしかかけられない。
それでも喜んで、小一時間も付き合ってくれた彼女には、
心からの感謝の気持で一杯だ。
友、遠方より来る有、また楽しからずや・・・
この一節をしみじみと実感した時間である。