ブログネタ:キスしていい?って 聞く派?聞かない派?
本文はここから
きょう借金を返しに、六本木から溜池、そして新橋を自転車で回って帰ってきた。

途中西新橋の公園の置石に座ってお稲荷さんを頬張りながら一休みしていると、
お母さんに連れられた女の子が鈴の音のするボールで遊んでいたが、
チリチリ…と音を立てながら僕の足元に転がってきた。

「はい」
と差し出すが、僕を警戒してか…近づいてこない。
「えッ…?!」
今までの経験では、こんな事はなかった。

子どもには好かれるたちで、たいていの子どもは、
向こうの方から寄ってきていたのだが・・・
と思って、こちらが途惑っていると、
「マヨちゃん、ほら、ありがとうしないとダメですよ」
お母さんの声が聞こえた。
すると子どもは、近寄ってきて手を出した。
「はい」

手渡すと、ボールを持っていない手で僕の腕をつかみ、
顔を近づけて来て頬にキスしてくれたのだ。





お母さんは、近寄ってきて、
「まあ、ごめんなさいね。マヨちゃん、よかったわねェ」
何やら複雑な言い回しでお礼ともお詫びともつかない挨拶をした。

女の子はニコニコしていたが、
次の瞬間にはボールを他へ投げては、そのボールを追いかけまわしていた。
「あんなことをするなんて珍しいんですよ。パパにだってしたことないのに・・・」

「あゝ、そうですか…嬉しかったです。
僕も見知らぬ女性から突然のキスされるなんて初めてですから」
「まァ、女性だなんて、あの子、こういう方だからかしらキスするなんて・・・、
あの子ったら・・・」

そして、「ごめんなさい」
と…何とも辻褄の合わない挨拶のまま離れていった。

・・・・父親にもキスしたことのない女の子が、
わざわざ腕を取って伸び上がってキスしてくれたのだ。
母子は、すぐに公園を出て行った。
明らかに母親は虚を突かれたような表情をしていた。



父にもしないキスをしたというのは嘘ではないようだ。
待てよ、

女性から突然キスされた経験は…最初だといったが違う・・・・



僕の最初のキス経験は、突然だった。
彼女は…今頃どうしているだろう。

中学生の頃、

近くの電気店で留守番を頼まれ、
腹ばいで本を読みながら店番をしていたのだが、
いつか眠くなったので、仰向けになり目をつむっていた。
少しウトウトしたようだった。



が、何かが、顔に覆いかぶさって来たのを感じて目を開けると、
唇に、その店の同級生の娘の唇が重なってきたかと思うと、
静かに舌が入ってきた。



1分もなかったと思うが、
息苦しくなるのと心臓が破裂しそうな思いに襲われたのを覚えている。
「うわ~ッ・・・キスってこれか・・・」





「どうだった?」彼女は耳元に囁いた。
「・・・・・」

答えられなかった。喉チンコが動かなかった。
この年齢になったのだから、名前をばらしちゃおう。
千恵子ちゃん…といった。

このブログを見たら連絡をくれ・・・
あれは何だったのか、今でも聞いてみたい。

前にも後にも、その子がキスしてくれたのはそのときの1回だけだけだった。
その後、僕は何人の女性とキスをしたか・・・・
数えようと思えば・・・・5人か6人だ・・・と思う。
仕事で2人としたので、合わせると7~8名くらいか・・・・
「ねェ、キスしてもいい?」
なんてキスするものではない。



今日の女の子も、そんなことは聞かなかったし、
初キッスをしてくれた女の子も聞いてはこなかった。
キスはするものではない。
させてくれるもの・・・誘われてするものじゃないのかなァ・・・・

そう思いたい。
いや…本当のキスはそういうものに違いない。

だって父親にもキスしたことのない女の子が、
こんな僕に、腕を握って伸び上がりキスをするのに躊躇は一切なかったのだから・・・・

ことばではない…僕の雰囲気に誘われて、間違いなくコレ
だと思いたい・・・・

