女性殺害事件が報道されたが、
不倫の二人の愛憎のもつれが原因らしいことが報じられた。
お互いに20代の若さで、
子どももあり、
連れ合いもある・・・・
と聞くと暗澹たる気持になる。
愛憎と書くと、
愛の反語は憎か…と思うが違う。
愛には反語はない。
愛は「存在のし方」だと僕は思う。
だから、強いて反語を作るとすれば、
非愛か、反愛しかないように思う。
愛憎は「愛することとにくむこと」とある。
愛は、「愛する」行為をいわないので、
「愛」と「憎」は相反することばを並べたものではない。
「~すること」「~むこと」を省略して熟語にしたものらしい。
女を殺し、自分も死のうとしたかどうかは知らないが、
愛とは無関係だといおう。
愛という字にも「心」の文字があり、
憎にもある。
情という字にも、慾という字にも「心」がある。
二人は慾情の関係だったのではないか・・・・と思ってしまう。
後に残された子に大きな荷物を背負わせたことだけは事実だ。
プリクラ写真の二人がテレビに映された。
屈託のない笑顔に見えた。
恋人気取りの表情だった。
二人の姿の向こうには、
残された家族…子どもの姿も見えてこない。
何とも、割り切れない思いだけが焼き付けられた事件だ。