僕らの作った土壌に蒔いた種は…?
果たして彼らが、ちゃんと成長出来る
土壌だったのだろうか…?
家族間の殺傷事件が後を絶たない。
これは、土壌のせい…ということはないのだろうか?
団塊の世代よ…そして、世にふんぞり返っている老人達よ!
「お前は、種を植えれば、それが良く育まれる土壌をつくったのか?」
止むを得ず、父上に電話した。
「何だ、司会者だ?」
最初からこっちを小ばかにしている。
「司会は当日することで、今は、いち人間として」
電話したことを告げた。
「だったら尚更、他人のあんたから何か言われる筋合いはない」
プツン・・・
間髪をいれずに再ダイヤル・・・
「先刻言った以上のことは話す気はない」
プツン・・・
再々度コールする。
「君もしつこい男だね。問題は家庭内のことだ。余計なものが首を突っ込む問題ではない!」
プッツン・・・
(プツンではない「プッツン」に感じた)
再々再々コール。
「いい加減にしないか。こっちは、君に付き合う時間はないんだ」
「僕にもないのですが、お宅さんの息子さんとの付き合いなんですよ、この電話は」
「それは、どういう意味だね」
理屈にはのってくる。
「こんな電話はかけたくないですよ、僕も。下手な世話焼きしたくないですよ」
「下手なとはどういうことだ」
「こんな議論をふっかけられる」
ために電話したのではないことをはなすと、
「だったら電話などしてくるな」
「そうですね」
「全く」
プッツ~ン。
※ プツン と プッツン の違い… 最後の言葉を言い終わるか終わらないか「間」で切れる電話と、
相手が何か言うものなら、聞く気持があるかないかの「間」の度合いである。
プッツ~ン に至っては、その度合いがかなり強いことを示している。
次まで時間をおいた。
2時間ほどおいて、夜10時を待って再度コール・・・
≪続く≫