桑の実の思い出 | 演劇人生

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一昨日、劇団の集まりで山菜料理の話題がのぼりました。


「貧乏人の食べ物」という僕の話は、若い人たちには通じませんでした。


そういえば、舞茸、しめじ、なめこ、えのき等々のキノコ類も、

八百屋の店頭に出たのは26~7年前だったように思います。


それ以前は、山菜取りに行った人にとっては、

自慢の収穫品だったのだと思います。


きくらげが最初で、なめこ、しめじ、えのき、本しめじ…の順でしたか?


本当は、山菜というのは、

山に生える食用に可能な菜っ葉の略だと思いますが、

平地で取れるノビルやツクシなども山菜と一束ひとからげにされています。


この話から、

近々、荒川上流(長瀞)辺りに、

山菜取りバーベキューに行こうという計画がまとまりました。

でも、コレ…こわい話です。


山菜に無知な人間の集まりは、

毒性のあるものも沢山あるため注意が必要だからです。


昔の物資の乏しい時代に食べた野草も、

知っている大人から聞いていたように記憶しています。


にりんそう

これは食用になるにりん草ですが、

猛毒のトリカブトは、これと葉が瓜二つだそうです。

また、えッ…これ山菜?

などというものも沢山あります。


みつば

三つ葉は八百屋さんの店先に出ますし、(これは野生)


ふきのとう

フキノトウ(これはちょっと開き過ぎ)もよく見ます。


たらのめ

最近は、タラの芽などもポピュラーになりました。

ただ店頭に出ていても、元の姿を知らないひともいます。


ぜんまい

ぜんまいなども、「えッ…これがそう?」という人もいます。


うど

暗闇で育てる、真っ白なウドは知っていても、

その原型がこれだとは知らない人もいます。

また、「コレ、食べられるの?」

というものも沢山あります。


れんげ

れんげ草や、


あざみ

あざみ。

この根っこはヤマゴボウとして漬物になって売られています。

本当のヤマゴボウは毒性の強い植物だと聞いています。


つくし

これは、身近なツクシです。食べるまで、袴を外したり、

苦労が多いですが、それもまた、楽しからずや…かな?


たんぽぽ

それから、タンポポ。これは茎を食べることが多いと思います。

(この写真は、今どき珍しい日本タンポポです)


勢力の強い西洋タンポポに追いやられて、

今見られるのは、ほとんど西洋タンポポです。

ガクの部分が下にそっくり返っていて、気持が悪いです。

背高泡立ち草がすすきを追いやった時代がありましたが、

荒れた土地でも、平気で繁殖する強さが、

渡来植物には多いです。


今は季節として早いですが、

大好きな、桑の実を紹介しましょう。

東京のど真ん中にも、公園や学校の庭の桑の木に、

夏ごろから実をつけますから、

是非とも食べて欲しいですね。


桑の実

カルシューム、カリウム、ビタミン群など、

ニンジンなど足元にも及ばないほど含まれています。

ポリフェノールもたっぷりだと思いますよ。


山形生まれの僕は、

以前は、サクランボより桑の実が高級だと思っていた時期があります。

最盛期には、バケツをぶら下げて、

桑畑に行って、収穫したことがあります。


因みに、この桑の葉を食べて育つお蚕の糞にも、

すごい効用があるそうですし、繭やさなぎにも、

計り知れない薬効があるようですよ。