休日の天気はなかなか希望通りにはなりません。

この日も曇天で林内の探鳥は苦労しそうだったので、高原に足を向けました。

草原のノビタキ、オオヨシキリ、コヨシキリ、ホオアカ、アオジ、ホオジロなど常連たちは子育てが佳境に入り、忙しなく幼鳥に餌を運んでいる光景が見られました。

そんな中、道沿いの杭にオオジシギが佇んでいました。丘を越えたはるか遠くから別個体による豪快なフライトディスプレイの音が聞こえていましたが、この子はじっと動かず様子見をしているようでした。辛抱強くフライトディスプレイする時を待っていましたが、フライトすることなく飛び去ってしまいました。

フライトディスプレイは雄だけで雌はまったく参加せず、また雄は抱卵や雛の世話にいっさいかかわらないことから、雄はひたすらフライトディスプレイをして雌を誘い続けているようです。