8月28日 SpO2 94-97(酸素2L投与) ・ 脈拍 112 ・ 発熱

 なんだろう今朝は妙に心が落ち着かない。何かがおかしい、でも何がおかしいのか分からない。

 土曜日に主治医に出したオーダーがそのまま通るとは思えない事か? 何か違う… みょうに心が… パソコンのメモ帳に箇条書きにするも、これというものが無い。 と思ったら「在宅」「緩和ケア病棟」の部分に少し違和感を覚えて、病院のソーシャルワーカーに電話する為の質問をまとめてみた。

・在宅準備って最短で何日で完了出来るのか?

・面会制限の緩いZ病院の緩和ケア病棟へは何時行ける?準備いる?

・現在いるA病院で個室を借りれば、もしかして面会制限少し緩和出来る?

早速電話すると

・在宅準備は早くて当日

・Z病院は前に伺っていて聞いたところ「最短で9月月末」「しかも事前面接が必要」

・A病院はそういう前例が無いから聞いてみます。

 

 妙な胸騒ぎというか違和感は、急激に悪化する彼の病態を思って、「私が満足する」方法を探したかったのだと思う。面会時間の制限は最近うるさくなって、面会に行くたびに「もう終わりか」と悲しくて仕方なかったから、面会時間の長い方法を選択の1つに入れた準備をしたかったのかも。

 

 その後主治医より連絡

・CARTは血液検査の結果「ビリルビン値20は流石に高すぎるので不可能と判断」「しかも血圧が70しか無い」

・穿刺とアルブミン投与は言われて、実施してあげたくなったので医事課とかと相談するも厳しい

・せん妄はモルヒネの量の問題ではなく、おそらく末期癌の症状。それに投与量を下げると痛みが増加する可能性があり、本人の為になるとは思えない。

・発熱にアセリオを今朝も使ったが、変化がみられなかった。

・私が提案するほとんどの処置(ステロイド投与・鎮痛剤の変更や減量・輸血・セレネース投与)はやはり現在の彼の利益になり得るか疑問

 言い返す言葉が見つからず、受け入れるしか無かった。

 

 しかし意外な提案が「個室の準備で面会時間は24時間は無理だけど、ある程度緩和する調整をした」「但し私にコロナ検査を受けてもらう事が条件」と言ってくれたのである。これには正直驚いたけど、彼を移動出来る状況ではもはや無くなっていて、余命も短いとなると…

 でもびっくりした。主治医いわく「午前中のソーシャルワーカーに電話した要件を聞いて、こちらとしても何か出来る事はやってあげたい」と思ったのだそうです。

 面会に行った時「何故そんな対応になったのか理解できた」疼痛管理は出来ていた。しかし血圧は上が70、しかも「下顎呼吸」に見える呼吸をしていた。私は「下顎呼吸」をあまり理解出来ていないので断言できませんが、あきらかなのは土曜日の呼吸方法とは違う、苦しそうに見える呼吸だった事。

 1時間と少しの間「口腔ケア」をして「明日の受付」をして、最後は傍らでお腹は負担になるから腕を抱きしめてずっと泣いてた。

 流石に面会受付時間を過ぎた音がしたので、書類を書いていたら看護師さんが部屋を訪れた。やはりこの時間が限界です。明日は長く居られそうだけど、彼には時間がないと思う。もう十分頑張ったと思うし、可能な限り側でぬくもりを感じて看取りたいと思う。

 何時もならもう少し詳しい事を書いてるんだろうけど、気力がありません。

 

 追記

・下の名前で呼びかけても反応は薄いのだけど、私がいつも呼んでる「あだ名」で声かけしたら「目が開いて反応していた」ちょっと嬉しかった。

・CRP 15  ・ クレアチニン 1.31  ・ eGFR  44 アルブミン 1.7 BUN 54(腎機能限界)

・口腔ケアをもう少し出来れば、少量のお水やガリガリ君とか口に入れられるんだけど…