立志は高明を要し、

着力は切実を要し、

工夫は精密を要し、

期望は遠大を要す。

(言志耋録二六条)


志は高く明確であるべきだ。

力の入れ所は勘所を押さえて適切であり、

仕事は精密でなくてはならない。

そして努力目標は、できるだけ遠大なものでありたい。


志は歳を経るに従い低くかつ曖昧になり、
力の入れ所は勘所よりも先例をもっぱらにして、

仕事はどうでもよいようなことにまで目を配り、

努力目標は黙っていても到達できるほど…反省m(__)m

口舌をもって諭す者は、人従うことを肯(がえん)ぜず。

躬行(きゅうこう)をもって率いる者は、人効(なら)うてこれに従う。

道徳をもって化する者は、すなわち人自然に服従して痕跡を見ず。

(言志耋録一二五条)


口先だけで人を諭そうとしても、誰も従ってはくれない。

自ら先頭に立って実行すれば、人はみなこれに見習うものである。

そしてさらに道徳をもって感化すれば、人は自然に一人残らず心服してついてきてくれる。


口舌の徒に惑わされ、騙されてしまうのが人の性。

とはいうものの、口先ばかりの輩はいずれ馬脚を現す。

人は言葉だけでは人は従わない。

私の後ろをついて来いと率先垂範しても後ろを見たら誰もいなかったという経験は多々ある。

とはいうものの、道徳で感化させるなぞ至難のこと。
だいたい道徳を云々する連中の多くは胡散臭い。

才ありて量なければ、物を容(い)るるあたわず。

量ありて才なければ、また事を済(な)さず。

両者兼ぬることを得(う)べからずんば、

むしろ才を舎(す)てて量を取らん。

(言志晩録一二五条)


才能があっても度量に欠けていると他人を包容することが出来ない。

また反対に、度量ばかりで才能に欠けていれば、物事を成し遂げることはできない。

才能と度量の二つを兼ね備えることが出来ないのならば、才能を捨てて度量のある人間になった方が良い。


才なくして度量も薄し、鈍感と度量とを間違わないようにしないと ((+_+))