静岡・川勝知事が国のモニタリング委員会座長に挙げた「意外な名前 | kappa1945のブログ

kappa1945のブログ

静岡県在住の変人のブログ

静岡・川勝知事が国のモニタリング委員会座長に挙げた「意外な名前」…透けて見えた真意が酷いワケ
2/22(木) 8:03配信  現代ビジネス

  本文は下に-----

 

 リニアに関してはおなじみ”小林 一哉”氏の記事です、後編もあるらしいが【後編】『即刻廃刊にすべき「静岡県の広報誌」…なかで静岡県・川勝知事が語る「リニア妨害」のヤバすぎる議論』で詳しく解説する。】を見て読むのをやめた

 

 この前編は読んだ、内容は「自分の息のかかった人物を会議の座長に据えるな」でした

 

 記事中の座長の人選については知らない人物ばかりなのでわからないが「南アルプスは年間4ミリ隆起している。しかも四万十帯というのは海底の隆起できたものであり、地震微動みたいなのが起こっている。こうしたことも大事じゃないか。そうすると、例えば、地震学の最高権威である尾池和夫さんではないか」は以前から気になっていた、数十年後にはトンネル全体にひびが入って路線全体が曲がり漏水して使えなくなるのではないだろうか??この数字は仮定の数字ではありません現実です今現在も隆起しているのです

 

 地上に出ているところなら軌道の修正も可能だろうがトンネルとなるとどうだろうしかも時速500kmで走るとなれば精度も必要だし、曲がったパイプの中をまっすぐには通せませんよ

 

 

川勝知事の意味深長な発言

 全国新幹線鉄道整備法に基づいて、リニア中央新幹線計画を決定した国土交通省の斉藤鉄夫大臣が2月13日、南アルプス・リニアトンネル静岡工区工事に関する水資源と環境保全の両分野について、JR東海のモニタリングを評価する新たな有識者委員会の設立を正式に発表した。

 これに対して、静岡県の川勝平太知事は翌日の14日の会見で、

 「何しろ、国家的事業だから、モニタリングする個別の論点、生態系のいわゆる順応的管理、水の流量がどれだけ失われるのか、ここの管理も必要だが、このリニア新幹線全体のルートに関わることですね、議論はそこにとどまらないだろう」

 とあまりにも意味深長な発言をした。

 その直後、中日新聞記者から

 「モニタリング委員会の座長に、生物多様性の有識者会議の中村(太志)座長(北海道大教授)がそのままつく案はどうか」

 と問われると、

 川勝知事は「国家的見地からモニタリングできる人が望ましい。より器の大きい人が求められる」として、例えば、荒井正吾・元奈良県知事、古賀誠・元運輸大臣、浜矩子・同志社大学名誉教授ら8人の著名人の名前を挙げた。

 その中で、真っ先に、川勝知事が名前を挙げたのが、尾池和夫・元京都大学総長である。

 筆者には、尾池氏の名前が出てきたことで、『リニア新幹線全体のルートに関わることですね、議論はそこにとどまらない』という川勝知事の意味深長な発言の「真意」が、透けて見えた。

 尾池氏は現在、静岡県と深い関係にある。

 京都大学総長から京都芸術大学学長へ移り、そこを退任した直後の2021年4月から、川勝知事の要請で、静岡県公立大学法人理事長兼静岡県立大学学長に就いている。

 さらに、同年8月、リニア問題関連で川勝知事が立ち上げた「南アルプスを未来につなぐ会」(事務局・県自然保護課)顧問も引き受けている。

 川勝知事は、国のモニタリング委員会座長に尾池氏の名前を挙げた理由として、

 「南アルプスは年間4ミリ隆起している。しかも四万十帯というのは海底の隆起できたものであり、地震微動みたいなのが起こっている。こうしたことも大事じゃないか。そうすると、例えば、地震学の最高権威である尾池和夫さんではないか」

 と説明した。

 当然、「地震学の最高権威」は、国のモニタリングの委員会が目的とする水環境、環境保全とは全く関係ない。

 だから、尾池氏の名前を挙げる前置きにした川勝発言の『リニア新幹線全体のルートに関わることで、議論はそことどまらない』とつながるのだ。

 しかし、それが、具体的にいったい、どういうことか、一般の人たちにはさっぱりわからないだろう。

尾池氏の名前を挙げた川勝知事の真意

川勝知事の偏った主張が掲載された静岡県広報誌「ふじのくに」

 その謎を解くカギが、2022年7月発行の静岡県の広報誌『ふじのくに』49号にある。

 そこに同年2月に行われた川勝知事と尾池氏の対談が掲載されている。

 座談会のタイトルは

 『地球的な視点で見えてくる 静岡県が守るべき 本質的な価値と資源』。

 そこに、何とリニア問題が登場する。

 つまり、『静岡県が守るべき 本質的な価値と資源』とは、リニアトンネルが貫通する南アルプスのことである。

 リニア問題に関係した対談部分を読むだけで、今回、尾池氏の名前を挙げた川勝発言の「真意」がはっきりとわかってもらえるはずだ。

 知事 先生は南アルプスについて、トップクラスの知識を持たれている。ご専門の視点から、南アルプスにリニアを通すことをどうお考えですか。

 尾池氏 世界に冠たる技術を、自然の核心地域で、わざわざトンネルをぶち抜いてつくる必要はない。甲府から飯田を結ぶなら、距離や駅間を見ても、北から回ればすっと行けます。だから、どうしても南アルプスに穴を開けなければならないのか分かりません。

 知事 トンネルを掘ると必ず水が出ます。環境影響評価を読むと、毎秒2トンの水が失われるとあります。流域住民の一年間に使う水道の量です。大井川は南アルプスを源流としており、流量や地下の水系も含め、生態系に悪影響を及ぼします。それを分かっていながら、なぜ掘るのか。

 尾池氏 わざわざ掘る必要はない。

 おわかりの通り、これは、川勝知事と尾池氏のJR東海のリニア静岡工区工事の着工に反対するための対談である。

 最初から、「わざわざトンネルをぶち抜いてつくる必要はない」とする尾池氏に、川勝知事は「流量や地下の水系も含め、生態系に悪影響を及ぼします。それを分かっていながら、なぜ掘るのか」と問うと、尾池氏は「わざわざ掘る必要はない」と結論している。

 「公器」である静岡県広報誌を使って、反リニアの主張をすることが許されるのかどうかは、県議会に判断してもらうべきだ。

 そしてこの後、「地震学の最高権威」である尾池氏を国のモニタリングの委員会座長に挙げた理由が語られる。

 【後編】『即刻廃刊にすべき「静岡県の広報誌」…なかで静岡県・川勝知事が語る「リニア妨害」のヤバすぎる議論』で詳しく解説する。

小林 一哉