おカミの政策に逆らうな…とばかりに急回復しています。

 世界における新型コロナウィルス感染者数の増加に歯止めはかかっておらず、世界的な鎖国状態が継続中、さらに悪い指標が続々であるものの、市場は半年先を見ているのでしょうか?

 

 日経平均株価も二日連続の急上昇により、1月最高値2,4115円と先週の最安値16,358円の1/3戻しである18,943円を上回りました。

 従来の回復傾向からすれば、この黄金比に近い1/3戻し近辺で一旦立ち止まり、その後、さらに半値戻しとなるか、再び底を確認しに行くかを選択するはずなのですが...

 

 下図に、ダウ平均株価(日足前日終値)のドル円為替換算値と日経平均株価(始値)、および両指数の比の推移を示します。

 昨年1年間の推移では、日経平均株価は円換算ダウ平均株価/100-7,000円に追従してきました。

 今年に入り、1~2月では、中国での新型コロナウィルス発生の影響で日経平均株価がダウ平均株価に追従できなくなっていましたが、3月急落後、今は日経平均株価の方が下値が堅くなっています。

 

 これは、緑線で示している円換算ダウ平均株価と日経平均株価の比の推移でみても、驚くほどの変化があることでわかります。

 この数年、両株価の比は0.75±0.03の範囲内で推移してきましたが、急落後、0.875まで上昇しました。

 

 このような急上昇はリーマンショック急落後にも見られました。要因は主に米国にあり、今回は米国での新型コロナウィルス感染者急増・経済失速予想にありそうです。もちろん、これに加え、日銀のETF大規模買いが効いています。

 

 しかしながら、新型コロナウィルスの今後の影響を見極めるのは難しく、相対的な日本買い?日銀・GPIFの買い支え効果が続くかどうか・・・

 このままなら、3月決算での日銀ETF損失は軽微に済むなあ。

 この1週間、市場が大きく混乱しました。EPSはもとよりBPSですら頼りにならず、資金流出の行きつく先が見えません。

 ダウ平均株価は節目の$20,000を一時切ったことで一旦持ち直したものの、単なる数字の節目を気にした取引の結果であって、今の水準に意味はなさそうです。

 

 日経平均株価で言うと、これまでリーマンショックにつけた下値6,994.9円から直近最高値2,4448.07円に上昇しましたが、その上昇分の半値戻しである15,721円にまだ至っていません。 円安効果により16,000円が当面の底に見えていますが、まだ下げ余地があるようにも。

 

 今のところ、市場は景気後退入りを確実に織り込んだ相場となっているものの、金融恐慌を織り込むに至っていません。もし、金融恐慌を織り込みに行ったら、サブプライム+リーマンショック時と同様に”半値8掛け2割引き”近くまでを考えに入れる必要があります。

 

 下図に、日銀短観に含まれている全産業の当期利益と日経平均株価(半年足)の推移を示します。

 現状の株価17,000円は、当期利益が前年比26%減を織り込んだ水準となりそうです。

 全世界的"鎖国状態"がどれだけの悪影響を及ぼすか全く想像できません。'08~09年と同様の減益幅となれば最高値から4メモリ分の下落も。当期利益がマイナス圏には落ち込みませんように。

 過去の推移からの想定はもう難しいようです。

 

 日米欧での感染者数増加傾向の歯止めが早く見えますように。

 トランプ大統領の再選確率が株価急落により低下して危機感が強まり、究極の減税策が提案されました。これにより、米株は急反発したものの、対景気と対ウィルスは別物で、米国内での感染者数の増加はまだ始まったばかり。

 中国の感染者数の増加が大きく減少して収束が見え始め、韓国の感染者数も抑制気味となりつつあります。一方、日本国内では昨日も一日当たりの感染者数が最大となりました。

 国内での収束傾向が見え始めるのは、早くても今月下旬になりそうです。

 

 一昨日に米国市場はパニック売りに見舞われ、その行き過ぎた売りが昨日には買い戻されました。売りが景気後退懸念を意識したものであったので、減税措置提示により半分戻しましたが、市場がさらに信用不安を疑いだすと厄介なことになりかねません。

 

 日経平均株価の直近の急落時の推移を、直近日足高値を揃えて、株価を比率換算した結果を下記に示します。これは下落率比較になります。

 今回のこれほどの急落でも、下落率は'16/1事例と概ね変わらず、ここまででしたら調整範囲内と言えるでしょう。

 日本国内のみならず米国においてはこれから新型コロナウィルスが本格的に影響してくるでしょうから、そう簡単には更なる反発にはならないと考えられますが、18,000円台後半~21,000円の幅の広いレンジ内での上下動が予想されそう。