連休中に進んだ円高がやや落ち着き、欧米の株価急落の影響を最小限にとどめています。
そして、どちらかと言えば、日経平均株価は非常に緩やかながら上昇トレンド継続中。
下図は、米ドル換算した日経平均株価とダウ平均株価の推移を示しています。米国から見れば、日経平均株価はこの20年間での最高値更新中です。
正しくは'90年7月以来の高値域にあり、あのバブル崩壊以来の水準に戻っています。

当然、新型コロナショック以前の水準を超えており、NASDAQ同様、どこまで上昇するのか天井知らず。
前回示したように、ドル円為替は日米実質金利差の観点からすると、まだ円高が進む可能性を残しており、それを勘案すると、米国からの資金注入があっても不思議ではないように思えます。
しかし、この図をリーマンショックの頃から見返せば、'14年以前まではダウ平均株価とドル換算日経平均株価はほぼ同水準で推移していたことがわかります。'14年以降、徐々に両者の溝が大きく広がり、今に至っています。
'15年をピークに、海外投資家は日本株の売り越しに転じました。'14年10月の日銀サプライズ追加緩和から、海外投資家の雲行きが怪しくなりました。それが、溝を広げた要因のようです。
日銀の異次元緩和政策は'13年にETF買入を1兆円/年とし、'14年に3兆円/年に引き上げました。いわゆる公的資金による株買いを毛嫌いし始めたのかもしれません。
日銀のETF買入政策は、'16年の中国ショック後も強化され、6兆円/年と倍々ゲームに走り、実態からかけ離れた無駄な政策に変貌しました。
そのツケが、今回の新型コロナショックで露呈し、3月中旬には含み損状態になってしまいました。慌てた日銀は何と12兆円/年のETF買入政策に走り、3月末の株価を辛うじて含み益状態に戻したのです。
こんな官製相場に海外投資家が真剣に付き合うはずもなく、GAFAMで潤う米株から周回遅れとなる三流市場になってしまいました。
海外投資家はまだ3割近い株式保有率を保っていますが、嫌気が継続すれば、やがてこの3割分の株式すら、いらん!と言い出すかもしれません。
時代も生活様式も変わったのですから、日銀の既存政策も変更すべきでしょう。
それで円高が進めば、ドル換算での日本人の給与が上昇し、何もしなくても生産性も向上したように見えます(笑)。