快進撃が止まりません。

 昨年3月の最安値から、もう5割高。’90/8以来の高値域。いや、'90年バブルに至る登坂で言うと、'88/11/15の水準にいます。

 11月からの急上昇は、株価比で見ると、'12年~'13年にかけてのFRB QE3+日銀緩和期待以来のことで、株価上昇比率がほぼ同じです。当時は4月の異次元緩和もあり、5月までラリーが続きました。

 今回もバイデン政策が莫大な財政支出を伴って成立すれば、当時に匹敵する株価上昇になるかもしれません。そうなると、バブル期同様に38,000円まで一気に上り詰めることになります。

 

 一方では、実体経済との乖離が不安視されています。

 下図は、S&P500指数のEPSとS&P500指数の長期推移を示しています。

 図中には、S&P500指数に寄り添う形で、桃色のEPSx20(PER=20倍を仮定した場合の株価)が描かれています。

 この図から、今回のコロナ禍によるS&P500指数のEPSの落ち込みは、'02~03年やリーマンショック時'09年と比較して、大変軽微であることがわかります。

 こんなに経済がダメージを受けているのに、予想値よりも低下が本当に小さい。

 

 さらに、この30年間のS&P500指数のトレンド(傾き)の急峻さに比べて、EPSx20のトレンドが緩やかであることもわかります。すなわち、PERがどんどん高くなって、益利回りは低下傾向。

 しかし、株価上昇の傾きを見ると、'05年から'20年の15年間で約3倍になっていますので、売り時を間違えなければ売却益はしっかり。

 

 流石にこのトレンドがずっと続くとも考えられず、謳歌できるのは長くてもこの数年でしょう。PER=20を大きく超える状態は尋常ではないような。

 当面続く金融相場が本当の業績相場に回帰するのはいつでしょう?

 FRBもバイデン政権も誰もそんな嫌われることをしたくはないけれど、長期金利は緩やかに上昇を続けてしまう。

 

 

 

 

 新年早々、緊急事態宣言となりそうです。

 基本的な行動ができない人たちのために、社会全体制約がかかるのは大変無駄なことに思いますが、一刻も早く収束に向かうことを祈るのみです。

 

 さて、一年が始まり、今年はどうなることやら。テールリスクを考えたらきりがない。

 下図は過去事例から見た、日経平均株価における今年一年の最安値とその後の戻り高値の分布を示しています。

 青印は1980年~1999年の事例をもとに算出したもの、桃色印は2000年~2020年の事例をもとに算出したものです。

 ほぼ両20年間の分布は類似しているものの、高値域では青色事例が多くみられ、最安値が25,000円を下回る可能性が低くなっています。また、下値では、最安値が20,000円割れとなる算出事例が3~4例、15000円を下回る事例が20年に一回の確率で起こっています。

 

 2000年~2020年の事例をもとにした算出では、その中央値が、最安値で23,353円、その後の戻り高値が30,792円となりました。

 案外、最安値が低く、今の27,100円から見ると、-14%は見込んでおかないといけないようです。しかし、その後に30,000円に到達するのなら、「丑躓いてもブルになる…」ということでしょうか。

 

 今の第3波が長引くと、最安値をつける時期が早まりそう。

 ようやく米国の追加経済対策が議会で可決され、株価的には事実で売る動きとなりました。

しかしながら、現金給付はこれから。年明け後に個人貯蓄増加と、その後に資金が株式市場に移動することでしょう。

 

 下図は、米国の個人消費支出、貯蓄額とダウ平均株価の推移を示しています。

 今年の4月に異例の給付金が配られて貯蓄額が急増し、その後、現在に至るまで貯蓄が取り崩されてきました。これにより、個人消費も支えられ、一部が株式市場に流入し、株価上昇に寄与してきました。

 

 今回は前回の半分程度の影響力なのでしょう。最高値圏にある株価に対しては効果が限られるかもしれませんが、来年前半までに$32,000に触れることができるのかもしれません。

 連れ高する日経平均株価で見た場合には、9掛けの29K弱なのか?