109 .五井若宮八幡の見どころ
社伝によると貞観年間(9世紀)に大佐々気命(=仁徳天皇)を祀る。建久、永正年間に社殿を建てる。永禄、享保年間に改築。源頼朝が戦勝祈願したとも伝える。しかし昭和62年、火災で社殿は焼失、翌63年に再建している。焼け残った部材を一部使っているようである。
鳥居:天保3年(1832)
市内に伊勢講の寄進した石造物が意外にも少なく、これは数少ない伊勢講の遺物
手水鉢(宝暦6年=1756):施主は中嶋甚五左衛門(北五井の名主)
石灯籠一対:弘化4年(1847) 石工は川岸の根本甚太郎
狛犬:明治41年に修繕されたことが記されているが造像年代は不明。おそらく幕末だろう。ズングリした体型で目が小さく、毛が長い。市内でこの時期のものとしてはサイズがかなり大きい。
火災で焼け残った部材の一部が脇障子などの彫り物
社殿の右奥に大きな富士塚(山水講)、背後に摂末社が並ぶ。いずれも贅沢な造り。
征清従軍碑:明治30年(1897)揮毫は6代目県知事阿部浩