107 .君塚明光院(真言宗豊山派)の見どころ

 

地蔵道標(宝暦6年=1756):「これより右 国分寺道…」「これよりの道 八幡道」

可愛らしいお地蔵様に癒される。

 

 

 

 

 

開演供養塔:寛政8年(1796)

開演の供養塔は能満の釈蔵院や五井の龍善院にも存在する。開演と栄寛はこの時期の真言宗僧侶の中で

は市原郡内において主導的な役割を果たしていた人物。

 

光明真言塔:文化9年(1812)

「オンアボキャ ベイロシャノウ マカボタラ マニハンドマ ジンバラハ ラバリタヤ ウン」と繰り返し読誦することで大日如来からの功徳を得ようとすることが江戸時代に民衆の間で流行していた。光明真言は大日如来への帰依を表明する文言であり、念仏系の宗派が唱える阿弥陀如来への帰依を表す称名念仏(南無阿弥陀仏)に対応するもの。

 

馬頭観音:延享4年(1747)

しばしば憤怒の表情も見られる馬頭観音だが、こちらは穏やかにほほ笑む。

 

補足:近くの路傍に祀られている庚申塔

青面金剛尊の庚申塔:元文2年(1737)

享保・元文期の彫刻は丁寧で洗練されたフォルムが特徴。ただしややマンネリ化している印象も。