㉙若者と企業社会

※この記事は常に新鮮なネタを提供すべく、随時、更新されています。

 

ホリエモン式記憶術。「偏差値」のせいで有能な人材が埋もれてしまう?【成田修

 造×堀江貴文】 堀江貴文 ホリエモン  2024/01/18 11:31

 学校と企業や社会とのつながりを踏まえて学校と若者の未来を考える上でヒントとなる指摘が多く、学校の社会的機能を考えるきっかけとして最適の動画だろう。

【見えざる貧困】厳しい残業で体壊し仕事と住みかを失う 若者のホームレス増加

  必要な支援とは・・・【newsおかえり特集】

    ABCテレビニュース  2023/10/27  13:56

【2023年大展望:キャリア|後編】転職実現率5%という現状は変わるのか?/男

 女の賃金格差は埋まり始めるのか?/罰則付きの情報公開義務の必要性/ジェンダ

 ー視点による仕事選び【北野唯我×渡邉正裕】

 PIVOT 公式チャンネル  2023/01/05 27:08

 企業の情報開示が進まず、転職率が低いままである点と男女賃金格差の大きさが日本経済停滞の大きな原因となっているという指摘は極めて重要だと考える。しかもこの二つのポイントが学校教育の問題点とほぼ重なっているように思われる点が悲しい。日本の教師は一見、男女平等度がかなり高いように思えるが、実際にはかなり格差が大きいと考えるべきではないのか。実際、大学の教師や学長は圧倒的に男性が多い。また校長の数は高校や中学校の場合、まだまだ女性がかなり少ない。

 その一方で給与の低い幼稚園教諭や保育士は相変わらず女性が圧倒的に多い。教職全体で見れば明らかに男女格差は大きいままなのである。またイジメ事件等の隠蔽が性懲りも無く繰り返されている点から見ても日本の学校ほど情報開示が遅れている組織はあるまい。つまり日本経済停滞の淵源を遡れば学校教育に辿り着くと言っても決して過言ではないとカッパは考えている。日本経済の回復を図る上でも学校教育の根本的な見直しは必須であろう。

オワコンの国「日本」を脱出する富裕層、実はいま「子供の教育」のための海外移

   住が増えている……!現代ビジネス A4studio の意見 2023.11.8

 当然、日本の学校教育もオワコン化していよう。子どもの教育のために一時的海外移住が増えていることは、「安かろう、悪かろう」の日本の学校教育の害悪が一定数の児童生徒には及ばない点で非常に好ましい。

 今後、この流れはさらに拡大していくだろう。その結果、日本社会での格差拡大は不可避となるに違いない。

参考動画

夢を持てない子ども?AI時代に取り残されないためのキャリア教育とは?【成田修

 造さん対談】【生成AI】安野貴博の自由研究チャンネル【SF作家】

  2025/03/17 32:39

 ティーチングからコーチングへと教育の軸が移っていくことは間違いないだろう。成田氏の関わる通信制サポート校が将来的には高校の主流となるかもしれない中で、既存の高校がどう変容していくべきなのか。教師として考えるべき点は少なくないだろう。一条校のN高に加えて、自由度が極めて高い通信制サポート校が高校のあり方を先取りしている面はかなりあると考えるが、いかがか。

 少なくとも既存の学校が変わるべき側面は極めて大きいのであり、どこをどう変えるべきなのかは、この対談からも見えてくるはずである。

【目標だらけの世の中】「目標からの逆算が、僕らから奪っているもの」編集部員

   ×若新雄純が“逆算思考”に物申す【前編】

   新R25チャンネル  2023/07/05  31:35

【人生と逆算】「“逆算思考”を身につけないと、これ以上出世は…」編集部員の悩

   みに若新雄純が「魔が差している」と一刀両断【後編】

   新R25チャンネル 2023/07/12 28:29

 高校生になっていても「思期」「中二病」の心性を持ち続けている生徒は決して少なくないだろう。そうした生徒たち向けの進路指導として素晴らしい指摘に満ちている動画。

 「生きている間はすべてである」という捉え方を大切にする生き方を選ぶならば、「逆算」式(他者からの評価を軸とする、満点がある、という前提を許容する、減点式の現状把握を招きがち)の、長期的見通しを持つ堅実な、計画性のある生き方を諦めた方が良いのかもしれない。「積算」式の、先を読みにくい生き方の良さ、幸福感を発信する力さえあれば、周囲から居場所を与えられる可能性は高まるだろう…若新氏の指摘に頷く方は少なくあるまい。

【油断禁物】海外から見る本当の「日本経済」事情/今投資をするなら熊本/

   「成果主義」の導入が急務/優秀な外国人人材を採用するための方法/どうすれば 

    日本がもっと良くなるのか?【KUROFUNE】

    PIVOT 公式チャンネル  2023/10/21  31:00

 「報告・連絡・相談=ホウレンソウ」と呼ばれるように、個人プレーを極端に嫌う昭和な社内文化が企業の進化を遅くし、何事にも細かすぎて窮屈、不自由な雰囲気を職場に蔓延させてしまう。中高年層が「ミルフィーユ」のごとく厚い層をなして少数派の若者にのしかかっている少子高齢化の日本においては、年功序列型の階層構造と集団主義的企業文化が長い順番待ちの行列の最後尾、階層の最下層に立つ若者を徐々に腐らせている元凶。こうした組織文化は連帯責任を重視するがために失敗を恐れる傾向が強く、新しい事にチャレンジすることを妨げ、若者を末端に追いやる。また同調圧力が強く、妬みを生みやすい組織となり、仕事の失敗は組織の中に隠蔽されやすい。「出る杭は打たれる」ため、個々の力が十分には発揮されず、すべてがチームワークの成果と見なされるため、個々人の実績や成果が給与には反映されにくい。

 しかし歴史的に見れば日本人は本来、複眼思考に長けていて異文化への順応性は高く、実際、日本企業の外国支店・工場での生産性は比較的高いとされる。日本がこれから先、異文化とのハイブリッドで高い業績を挙げていくことは可能である。しかしそのためには英語の習得と硬直した組織文化の改善は必須の条件。学生も労働者も国内にとどまろうとすると時代の流れに取り残されるリスクは高まる。政府は若者の所得税を減免するなど、若者支援を強化し、教育においては早くからダイバーシティの尊重を重視すべき。

知の巨人「ルトガー・ブレグマン」、絶望する日本のZ世代に喝

 NewsPicks /ニューズピックス 2023/01/05 9:08

 日本の若者が過度な忖度を強いる、極めて同調圧力の強い日本の高齢化社会から抜け出し、閉塞感の色濃く漂う現状を打ち破っていくためには嫌われる勇気を持つことが不可欠である、とブレグマンはいう。

 老害や集団によるイジメがはびこり、多数派と協調する事を強いる日本の学校が若者の閉塞感、絶望感を醸成してきた張本人であることは否定できないだろう。真面目な議論を避け、社会派が唱える正論に対して否定的に冷笑する姿勢が目立つ若者達を育成してきた責任の一端は明らかに教師や児童生徒の個性や多様性を尊重しようとしない旧態依然の学校の有り様にあるとカッパは考える。

 

参考記事

「真面目に努力」若年層ほど低く 社会に悲観的意識強まる

 共同通信社 2022.12.8

 このアンケート結果は非常に興味深い。確かに老害がはびこる日本の政財界の現状(会議中の居眠り議員の多さ、改革を図る首長と議会との対立、各種差別発言を執拗に繰り返す政治家達、長老政治の跋扈、教育や福祉の後退・・・)は若者を絶望させるのに十分なほどの無軌道ぶり。そこで若者の自己肯定感を高める上で学校教育の役割が重要だと記事は説く。

 しかし、肝心の日本の学校教育の停滞ぶり(ブラック校則、イジメ事件隠蔽、画一的管理教育や体罰、一斉講義形式の残存、教員志望の減少、地域の現状を無視した学校統廃合の進展・・・)は極めて深刻で今や先進国と名乗るのもおこがましい状況。むしろ学校は若者の自己肯定感を下げ続ける方に加勢してしまっていると言った方が良いだろう。従って若者の自殺率や不登校児童生徒数は増加の一途を辿っており、その背景には日本の経済的競争力の低下、格差の拡大、とりわけ若者の貧困化が加速している現状がある。

 日本社会の未来を背負っていくべき若者世代が絶望して引きこもり、ついには自殺してしまう、そんな国に明るい未来が訪れるはずもない・・・と考えるのがむしろ当然の認識なのだ。だから「真面目に努力」することにすら積極的な意義を見いだせない若者が増えている。

 この事態が示す日本社会の未来の見取り図はものすごく絶望的で暗い、と言うほかあるまい。そして宮台氏が繰り返し、指摘してきたように日本社会への徹底した絶望感を共有することでしか私たちは最早前に進めなくなっているのかもしれない。

 まずはこの短い記事から何を読み取ることが出来るのか、真正面から生徒達に問うていきたい。そして日本社会の今後に少しでも光明を見出せるとすればそれは何か、どこに着目すればこの「時代閉塞の現状」を打開できるのか、「私たちのその先」を問い続けていきたい。

 

日本の深刻実態が露呈…3兆円以上がばらまかれた東京五輪に見る「クソどうでも

 いい仕事」の実態 現代ビジネス 酒井 隆史 の意見 2023.9.9

 成田氏が指摘した、あたかもミルフィーユのように層をなして少数派の若者の上にのしかかってくる高齢者集団の「老害」こそがおそらく社会の中に次々と「クソどうでもいい仕事」を増やし、「クソどうでもいい肩書」を増やすことと緊密に繋がっているのだろう。

 

「知らないのはヤバい」日本の若者が伝えたい気候変動に並ぶ“もう一つの危機”。 

 生物多様性条約のCOP15が開幕 ハフポスト日本版 の意見 2022.12.8

 教科書準拠の画一的一斉講義形式授業によって生じている日本の教育に特有な「取りこぼし問題」としては性教育を始めとする学校教育の遅れ問題や近現代の日本史への知識・理解の浅さ、天皇制や日米安保体制、とりわけ沖縄での基地問題への関心や知識、理解の欠如、そして移民問題や気候変動・生物多様性への関心の低さ等が挙げられるだろう。

 実際に枚挙に暇がないほど、日本の学校で教えるべきとされる教科書の内容には穴が多くなってきている。あまりにも多すぎるのが現状なのだ。

 そもそも授業の内容を教科書に全面的に頼っているようでは時代の流れに取り残される一方となろう。今や日々刻々と更新されるホットなニュースを授業で取り上げることは不可避である。生徒達にとって比較的関心が高いテーマの多くはネット上で話題になっている最新の出来事であろう。今、目の前で起きている出来事への説明が欲しい時に、それらについて一顧だにしない社会科授業など、面白くあろうはずが無い。

 目の前の生徒達に今、何を教えたら良いのか、個々の教師の工夫と裁量に委ねるべき領域は日増しに増大していると考えたほうが現実的である。私たちが暮らしている社会は激動の渦中にあると認識すべきなのだ。

 であるならば教師は部活指導や形式的な事務仕事、意味の薄れた学校行事の準備に追われている場合ではあるまい。国は一刻も早く教師の負担を軽減して教師が授業

準備に専念できるような環境整備を何よりも最優先して取り組むべきである。加えて学習指導要領の拘束力を弱め、学習内容に関しての学校や教師の裁量権をもっと大幅に認めていくべきなのである。