㉑神戸市教育委員会って何様?
※この記事は常に新鮮なネタを提供すべく、随時、更新されています。
参考動画
◎【17年前のいじめ】元教育長が証言「都合いいように記録が書き直され、市教委
が隠ぺい」被害児童への聞き取りが“なかった”ことに...(2022年4月27日)
MBS NEWS 2022/04/28 10:55
◎「17年前の壮絶ないじめ記録」を独自入手【報道特集】
2022/09/04 TBS NEWS DIG Powered by JNN 22:27
◎【独自】17年前いじめ『市教委が秘匿し続け、虚偽答弁重ねた悪質行為』第三者委
の素案 MBS NEWS 2022/11/28 0:59
〇【衝撃提言】“内申点”は忖度点?──最年少市長コンビが語る教育のリアル
【後編】 東修平の対話チャンネル【公式】2025/05/02 28:09
神戸市を中心に兵庫県で学校の問題が頻発してきた原因の一つが、高校入試で占める中学校での内申点の比重を兵庫の一般選抜では学力検査の5割(250点満点)としている点に求められるように感じるのだが、いかがか。
通常、高校入試は5教科500点満点、そして内申点は各高校によって比重を多少変えている。そこそこの進学校では内申点の比重を軽くして(135点満点が多いのでは)学力テスト点の比重を重くしているし、教育困難校では逆に内申点の比重をやや重くしているだろう。とは言え、さすがに内申点の合計が250点にも達するケースはよほどの困難校を除くとあまり多くないのではあるまいか。
ところが兵庫県では一律、内申点が250点満点らしく、平均的に見れば千葉県などと比べて極めて内申点の比重が重い。兵庫県での内申点の突出した配点の重さはおそらく県内の小中学生全体に極めて大きな弊害を及ぼすだろう。
児童生徒たちの多くが高校進学を目指して内申点の減点を恐れ、学校への不満をため込みながらも表面的にはクラス担任の意向に沿うよう振舞おうとする…挙句にクラス担任などへあからさまな媚を売る児童生徒が出てくるとすれば、それは教育上、決して好ましい状況ではあるまい。
また、不登校気味の児童生徒、クラス担任と反りの合わない児童生徒、学力面や部活動などでイマイチ結果が振るわない児童生徒…彼らは内申点を少ししかもらえないだろう…などと将来を悲観して一層、学校生活を楽しめなくなってしまうかもしれない。そしてこうした忖度を強いるようなストレスフルな環境下では、最悪の場合、酷いイジメが横行してしまうのかもしれない。
骨折などの痛ましい事故が頻発し、運動会、体育祭での組体操、人間ピラミッドの危険性が繰り返しマスコミを通じて報道されていたにもかかわらず、兵庫県ではなかなかそれらを競技種目から外してこなかった。その背景にやはり内申点の問題が見え隠れしているようにも感じるが、いかがか。
内申点で児童生徒を無力化し、教師になかなか逆らえない雰囲気を長く醸成してきた兵庫県の非民主主義的教育体質は徐々に県民の主権者意識を損なってしまったのかもしれない。それが結果的に学校側のイジメ隠蔽や教師間のイジメ事件を生み出し、さらには現今の斎藤県政の混乱と県民の分断を長引かせていることにもどこかで繋がっている…そうした可能性だって、まったく無い、とは言えまい。
義務教育段階の学校改革を考えている二人の市長が、そろって市町村立であるにもかかわらず小中学校の教員人事は給与も含めて県が担当していることによる不便さ、制約の大きさを嘆いている点にも注目したい。高校でも市立高校を増やすことで市町村に密着した教育の実現を目指す考え方がある。まして地域密着であるべき小中学校の人事は県単位で行うべきものではあるまい。
・神戸市東須磨小学校教師イジメ事件
参考動画
○ANN ニュース〜教師が教師をいじめるとは 2019/10/10 4:07
○保護者説明会で加害教員のコメント サンテレビ 4:41 2019/10/17
◎【大人のいじめ】乙武洋匡「僕も経験がある。戦う気力は湧かない」本人が証拠を
揃えるのは無理?相談先は?ひろゆきと考える職場の嫌がらせ|#アベプラ《アベ
マで放送中》 2022/01/16 ABEMA 20:02
◎【激白】教員時代、陰湿なイジメを受けていました。
2022/02/25 乙武洋匡の情熱教室 - Limitless OTO 14:13
参考記事
・東須磨小の教諭いじめ事件の調査報告書に記された驚くべき“動機” 「ストレス発
散」AERAdot. 2020/02/24 15:09 今西憲之
・神戸「教師いじめ」、男性教師2人は懲戒解雇でも45歳「女帝」は停職3か月の不可
解 デイリー新調 国内 社会 2020年3月6日掲載
・教員間いじめの神戸教職員、相変わらずの隠蔽体質…児童への体罰指導を矮小化
Business Journal 2021.08.10 05:30 文:鮎川麻里子
参考記事
・中2いじめ自死訴訟、和解 学校対応巡り「傷つけた」加古川市が謝罪
朝日新聞社 2025.6.25
・【続報】猫の死骸4体、等間隔で道なりに並んで見つかる 神戸・北区の墓園、頭部
付近がつぶれた状態 神戸新聞 2023/6/13 18:05
・中学校正門付近に頭部ないハトの死骸 人為的に切断された可能性も
神戸新聞NEXT 2025.6.20
いずれも酒鬼薔薇事件を想起させる。兵庫県政の混乱と事件を連発させてきた神戸市における学校教育の諸問題がこれらの事件と無関係だとは思えないのだが…
〇「これで教育って…」吐き気が止まらない、親子を追い込んだ“先生の学級経営”
ダイヤモンド・オンライン秋山謙一郎 2025.4.8
仮にこの記事が本当だとしたら、また神戸市か…と呆れてしまうのは私だけではあるまい。さすが神戸市教育委員会、相変わらず世間の期待を裏切らず、今もってイジメ案件がお盛んなようである。特定の地方をディスっても…という批判があるようだが、これだけ兵庫県、とりわけ神戸市にイジメをめぐる学校教育の問題が噴出しているのだから、何か神戸だけのローカルな原因を探りたくなるのは人情。
そういえば兵庫県政をめぐるパワハラ案件も、大人のイジメ案件と見ることは可能だろう。やはり、神戸市、どうにかしている…というのが率直な感想。
〇中学校教諭が残業時間「80時間超」で勤務表提出…管理職から「このままだと産
業医と面談」言われ土日の出勤記録削除と訴え 学校側は指示を否定
毎日放送 2025.4.1
この手の「事件」は兵庫県に限らず、全国各地でもはや日常茶飯事ではないだろうか。繰り返しこのブログで指摘してきたように、文科省は現場から教育委員会経由で上げられてくる各種の調査結果を決して鵜呑みにしてはならない。信用できないのはイジメ調査や不登校調査だけに限らないのだ。この件は氷山の一角に過ぎない。
◎19年前のいじめ問題 当時の小学校担任を口頭厳重注意 神戸
毎日新聞 2024.12.20
まずはなぜこの事件が19年もの間、まともな解決に至らなかったのか、問うべきだろう。しかも隠蔽の意図は確認できなかったという。このため、神戸市教委は重い責任を負うべき関係者を文書訓戒や口頭訓戒、口頭厳重注意処分という、極めて形式的な対応で事件の幕引きを図ろうとしている。明らかに誠実さの欠片も見られない。いかに神戸市教委に深刻な問題が潜んでいるか、その根深さを改めて確認できる。
〇7割超、いじめ対策で「財源が課題」 全都道府県・政令市アンケ
毎日新聞 によるストーリー 2024.6.13
第三者員会設置にかかった費用にかんして神戸市が突出しているようだ。第三者員会設置を必要とするような重大事案を連発する神戸市教育界の惨状が伺えよう。
〇18年前のいじめで文書不開示「隠蔽との指摘仕方ない」 神戸市教委 隠蔽否定から
一転、不適切な対応認める神戸新聞NEXT 2023.5.19
◎小5いじめ記録を神戸市教委が隠蔽、議会で虚偽答弁 18年経て第三者委が認定
産経新聞 2023.5.11
○【独自】17年前いじめ『市教委が秘匿し続け、虚偽答弁重ねた悪質行為』第三者委
の素案 MBSニュース 2022.11.28
ついに教育長の責任まで問われることになりそうだ。旭川とほぼ同じような状況であるが、この件での第三者委員会の動きに関してはかつての旭川よりも少しは健全に見える。
○いじめ被害児童の父親が神戸市教委に怒り「あってはならないことをなかったこと
に」 MBSニュース 2022.11.28
◎“18年前いじめ”神戸市教委の隠ぺい問題 28歳被害者「市長主導の対策要望」市長
「市教委主導で対応」関西テレビ によるストーリー 2023.5.23
〇いじめ被害者の父が問い質す「隠蔽した?」「誰の指示で?」18年前のいじめ『教
育長&当時の教頭』と面会 第三者委は「隠蔽」認定
毎日放送 によるストーリー 2023.6.12
〇神戸市立小の18年前のいじめ 「不十分で不適切な行為あった」教育長ら被害男性に
謝罪 記録不開示の「故意性」は否定
神戸新聞NEXT/神戸新聞社 によるストーリー 2023.6.12
数々の不祥事と悪質な隠ぺいを繰り返してきた神戸市教育委員会には最早、自浄能力を期待できないと判断するほかあるまい。ところが市長はそれでもなお教育員会が主導すべきだという。一体、どこまでお人好しなのか、いやどこまで間抜けなのか、傍からは想像がつかない。これでは神戸市民が隣の明石市に次々と転出していく動きは加速する一方であろう(→『減る神戸・増える明石』神戸市の悩みは「お隣への人口流出」今年150万人切る見通し MBS毎日放送 2023/05/23 19:20)。
この期に及んでも自分たちの隠蔽工作を故意とは見なさずに「世間でいうところの隠蔽」と、あたかも第三者のような突き放した言い方でシラをきる。いつまでたっても自らの罪を認めようとしない無責任で頑なな姿勢には呆れるほかない。まさに教師の風上にもおけないような人たちがこともあろうに管理職となってしまう神戸市教育委員会の腐れ切った体質には何らの希望も見いだせまい。どう転んでもこの組織に期待できるものなぞ何一つあるわけがないのに…神戸市はまだ動こうとしない。最早、絶望感だけが募ってくる。
◎足をかけられ転倒、高次脳機能障害に 3年前のいじめ、再調査求める 神戸の中学校
で不登校、記憶障害も 神戸新聞NEXT/神戸新聞社 -2022.11.22
校長を第三者委員会の委員長とする、などといったまるで世間を嘲笑するかのような厚顔無恥極まる人事。これまた神戸市教育委員会である。神戸市は一体、何をしているのか、本来ならば市長の責任までが厳しく問われるだろう。
大津市と旭川市では市長が率先して動いている。ところが大きな財源と権限を持つ政令指定都市であるはずの神戸市の動きがまったく見えてこない点に強い不信感を覚える。どうやら市政自体の機能不全を疑うほかあるまい。また連発する学校の不祥事に対する市民の動きも奇妙なほどに静か。さらに言えば兵庫県の動きも一切見えてこない。この負の連鎖は一体どこで誰が断ち切るのだろう?
旭川と同様に県外から本当の第三者を呼ぶほかに当面の打開策は見いだせないのだろうか。最早それ程に神戸市政と神戸市教育界の病巣は深部に達しているのかもしれない。
○中3自殺『いじめなどが原因』第三者委が結論 学校も『加害生徒を同じクラスに編
成』 毎日放送 2022.12.9
おなじみの神戸市である。一体、どれだけの事件が起これば気が済むのだろう。なぜ市民は沈黙しているのだろう。「再発防止に真摯に取り組んで参ります」という市教委のコメントがここほど軽く響いてくる所は他に無い。
学校も加害児童側もイジメを認めたのに、神戸市教育委員会のみがイジメを認定しなかった、というにわかには信じられないような驚愕のケース。神戸市における隠蔽体質の歴史はかなり古くまで遡れそうだ。学校よりも教育委員会の方が一層悪質であったという、あきれ果てた事件である。自己保身に長けた教師ばかりが管理職に登用されるような体質が神戸市教育委員会にはあったと推察することもできるだろう。しかも自己保身のためには平気で嘘をつき、知らない振りをし続ける、教育者としてはあるまじき言動を教育長自らが率先してとっている。
こんなことがまかり通る神戸市教育委員会の閉鎖的体質が2016年の女子中学生自殺事件における隠蔽やあの神戸市東須磨小学校教師イジメ事件発生の背景にもきっと潜んでいるに違いない。
ただし、これだけ酷い隠蔽事件の連鎖は神戸市だけのことであり、他に類例を見ないのでは・・・神戸市だけの例外的特殊ケースに過ぎまい・・・という反論や疑問があるかもしれない。しかしそれは本当だろうか?
北海道旭川の事件を思い浮かべるまでもなく、生徒や保護者のプライバシー保護を楯に被害者の人権を踏みにじり、ひたすら自己保身を図り続ける教育行政側の根深い隠蔽体質はもちろん神戸市だけのものではないように思われるが・・・
◎神戸の小中学校に「チーム担任制」導入へ いじめや不登校に対応「利点大きい」
23年度から一部で試行 神戸新聞NEXT/神戸新聞社 2022.12.17
様々な問題を噴出させてきた神戸市教育委員会がついに改革へ向けて動いたようである。とは言え、今回の取り組み、どこからどう見ても明らかなピント外れではないだろうか。まず、改革されるべきは悪質な隠蔽を繰り返し、危険な組み体操を長らく放置してきた教育委員会の組織的腐敗や怠慢そのものであろう。
にもかかわらず学校に改革の矛先を向けて現場に責任転嫁し、試行段階とは言え、一方的に学校へ改革を求めるとは一体何様なのだろう。
しかも「チーム学校」というスローガンの持つ危険性を一顧だにせず、文科省が並べたきれい事を鵜呑みにしてただ反復しているに過ぎない。もしかしたら神戸市教育委員会の本当の狙いは一層教職員間での同調圧力を強化する為にこのスローガンを利用して学校の不祥事に関する内部告発を完封し、鉄壁の隠蔽体質を完成させることではあるまいか。
そもそも不祥事の隠蔽のみならず、教師間の陰湿なイジメや管理職の悪質なパワハラが横行してしまうような暗黒の教育体質であるにもかかわらず、偉そうに「チーム学校」をスローガンとして掲げる事自体、端から見れば「狂気の沙汰」と思えるのだが…
複数担任制の欠点としては梶田先生が指摘されているように、生徒と担任との信頼関係が形成されにくい点や各教師に責任が分散しがちになり、取り組みに甘さが生じてしまいがちである点が挙げられよう。もちろん、生徒を見る視点が複眼的、多角的になるメリットはあるものの、デメリットも少なくあるまい。
この取り組み、どう見ても深く検討したとは思えず、ただの付け焼き刃に過ぎないようだ。神戸市教育委員会は連発してきたこれまでの不祥事を覆い隠すべく、遅ればせながら「改善」に向けての取り組みをとってつけたようにちらつかせ、いかにも率先垂範、「やってる」感だけでも派手に演出したかったのではないか。
本来、神戸市の教育委員会に求められているのは教育行政に対する市民の信頼回復であったはず。そちらに対する取り組みが何一つ示されていないとは呆れるばかり。ここにも神戸市教育委員会の「自浄能力」の欠如が恥ずかしげも無く露呈しているようだ。
おそらく「チーム組み体操」が孕む全体主義的精神が一切反省されることなく、神戸では未だに健在なのだろう。いっそのこと神戸市教育委員会のスローガンを「チーム隠蔽・鉄壁の守り」としてみたらいかがだろう。
〇神戸の中3男子が自殺か 家族がいじめ被害訴え「学校に相談」 兵庫
神戸新聞NEXT/神戸新聞社 によるストーリー 2023.10.27
〇中3男子が自殺…両親『いじめ』訴え 学校は年30日以上不登校でも『重大事態』認
めず MBSニュース 毎日放送 によるストーリー 2023.11.7
〇神戸の中3死亡 欠席30日超、学校「重大事態」として報告せず
毎日新聞 によるストーリー 2023.11.23
旭川の件と同様に、ここは市が行政介入すべき段階をとっくの昔に超えていたのにいまだ市長が傍観し続けている。なぜ神戸市民が全く動こうとしないのかも依然として理解できない。不思議としか言いようがない。
…だからこういうことが繰り返されるのではあるまいか?
〇小5女児がいじめ被害 神戸市教委「重大事態」と認定 長期欠席理由、学校は当初
「コロナ不安」と説明神戸新聞NEXT/神戸新聞社 によるストーリー 2023.11.13
もう呆れるほかない。ここには自浄能力の欠片もなさそうだ。そもそも市長がこの事態を放置してきたツケであろう。なぜ神戸市民が動かないのか、不思議過ぎる。
◎「学校が謝罪できるシステム必要」 いじめ・事故などの遺族会20年
毎日新聞 によるストーリー 2023.12.15
…内海さんは、第三者委に全てを任せる風潮を危惧しているという。児童生徒に接し、実際に再発防止するのは現場の教員となるが「第三者委が調査している間、(学校は)加害者への教育などの対処ができない」と指摘。最終的には第三者委ではなく、教員が主体的に調査し解決するべきだと訴える…
これは極めて重大な指摘だろう。イジメ事件の隠蔽が横行する背景に潜む第三者委員会の負の側面は教育関係者として絶対に知っておくべき。ただしイジメ事件に対して学校や教育委員会が誠実に迅速に対応しておけば保護者らとこじれずに済んだケースは多かっただろう。そもそも第三者委員会を設置することになった時点で円満な解決からは程遠い事態に発展してしまっている。
…文部科学省が全国の国公私立学校を対象に実施した22年度の調査によると、重大事態の発生件数は前年度比30・7%増の923件で過去最多。県内(公立のみ)も増加傾向にあり、22年度は74件、うち神戸市が50件を占めた。第三者による調査委員会が設置されるケースもあり、推進法施行後、神戸、尼崎、宝塚、加古川の各市と多可町で起きた児童生徒の自殺事案では、いじめが原因との調査結果を導き出した…とあるように兵庫県の学校教育の歪んだ体質は既に異常なレベルにあり、特に神戸市は突出している。
なぜ、ここまで酷い状況が神戸を中心に兵庫県で続いてしまっているのか、まずは個々の詳細な事例研究を通じて神戸などに見られるイジメ事案の発生原因と事後にこじれてしまう対応のマズサをしっかりと解明すべきだろう。
ある意味で幸いなことに兵庫県、なかんずく神戸市では悲惨な事例を豊富に抱えているのだから、イジメの原因やこじれてしまうメカニズムの究明は他の都道府県、市町村よりも統計的に有意な結果が導き出しやすいのではないか。こうした対策は相も変わらず事件を頻発させてしまっている無策なままの神戸市教育委員会や兵庫県教育委員会が、いい加減自らの責任としてしっかりと反省した上で、全国に先駆けて取り組むべき最重要課題としていくべきだと思うが、いかがか。
◎兵庫・公立校で269人教員不足、「ブラック職場」で休職多く志望者少なく…教
頭が担任兼務も 読売新聞 によるストーリー 2024.1.22
いよいよ兵庫県全体で本格的な公教育の崩壊が始まったようだ。この動きはいずれ大阪府、北海道、静岡県、千葉県などにも波及していくだろう。これはしかし序章に過ぎないのかもしれない。
ここに至っても兵庫県教委は相変わらず「教職の魅力」を大学生たちに啓蒙していく、という詐欺的勧誘を続けるつもりだ。教職の魅力は残念ながらとっくの昔に失われてきているにもかかわらず…今、県が真っ先に取り組むべきは教職の魅力回復のための身を切るような教育委員会自身の自己改革であり、学校現場で追い詰められている教師を救い出すための施策ではないのか。教師の仕事量と重点ポイントの根本的な見直しのはずである。反省の欠片すら見せられない県教委の言う事を今更、誰が信じるのだろう。恥知らずもいい加減にしてもらいたいものだ。
○生徒の成績表80人分、コンビニのコピー機に置き忘れ 県立校の70歳非常勤講師ら
処分 兵庫県教委 神戸新聞NEXT/神戸新聞社 によるストーリー 2024.3.28
この記事で注目するのはまず「70歳の非常勤講師」の存在とコンビニのコピー機で240人分の成績一覧表をコピーしていたことの二点。
いくら教師不足とはいえ、「70歳」を登用する兵庫県の教育委員会の非常識さに驚く。個人差はあるものの、一般的には高齢になればなるほど仕事上のウッカリミスは増えてくる。したがって退職後の再任用を65歳までとするのが通常の人事だろう。敢えて70歳まで再任用するならば、事件、事故防止のためにそれ相応の配慮が学校現場では必要とされるはず。この問題は高齢者の運転免許自主返納と相似形であり、高齢者の交通事故防止にはそれ相応の工夫が必要となるのと同様である。はたして県教委に高齢者が犯しがちなミスの防止に対してどれほどの配慮と工夫があったのかが、強く疑われるのだ。
次になぜこの講師がコンビニのコピー機で240人分の成績一覧表をコピーしていたのか、という点。通常、学校の記録、資料は学校のコピー機を利用すれば良いはず。学校には事務、教務(ないしは印刷室)、進路指導室などにそれぞれコピー機が据え付けられているだろう。事務は経費節約上、教師のコピー機使用に制約を課すことがあるが、印刷室や進路指導室ならばさほどの制約はあるまい。わざわざ持ち出し制限のある成績一覧表を学校の外へ持ち出すまでもなく、コピーは簡単に出来たはず。にもかかわらず、なぜ…
第一、学年末の成績会議の資料作成に携わる学年主任や教務部以外では一学年分と思われるほぼ6クラス分の成績一覧表を必要とする職員はそれほど多いとは思えない。一番ありうるケースはその講師が部活動の熱心な指導者で、自分の指導する部員の成績状況を全員分把握したい、と考えた場合。70歳という年齢からするとこの人物が部活動指導のベテランである可能性はかなり高いだろう。ただそうした場合であってもコピーは校内で出来たはず。なぜわざわざコンビニで、しかも有料のコピーをしたのか…は大きな謎。
守秘義務やプライバシーの保護を盾にして資料の改ざんや事件事故の隠蔽が頻発する…そうした問題の学校が各地に存在する一方で、児童生徒のプライバシーがあまり尊重されているとは思えない、極秘資料の管理にルーズな学校がいまだに存在するのかもしれない。
何はともあれ、教育問題満載の兵庫県である。これからも目は離せまい。
○不祥事根絶プログラム、堺市教委が公表 「自分事」として考えさせる
朝日新聞社 によるストーリー 2024.4.14
あきれた物言いである。これは堺市の件であるが、神戸市とも重なってくる案件。不祥事を隠蔽したり、他人事として不誠実な姿勢を示してきたのはどこのどなたであったろう。むしろ教育委員会の方こそ他人事ではなく自分事として不祥事を捉える訓練が必要なのではあるまいか?教育行政のあり方こそ、見直されるべき最大の問題であり、各種の教育問題を発生させてきた張本人ではなかったか…
〇神戸市の教委職員死亡訴訟、和解 いじめ問題で長時間労働
共同通信 2025.6.13
○激辛カレー強要問題、対応の職員が自死 神戸市に1・2億円賠償命令
朝日新聞社 によるストーリー 2024.5.16
直接、神戸市教育委員会とのつながりは問えない案件ではあるが、この問題を生み出し、こじらせてしまった責任はやはり神戸市教育委員会にあるだろう。