43.市内における江戸期の石灯籠一覧

概して古い石灯籠は曲線が少なく、重厚感が漂う。

 

市内における江戸期の石灯籠一覧(古い順 カッパ作成)

所在地・寺社名

元号

西暦年号

特記事項

八幡飯香岡八幡

承応4年

1655

 

草刈行光寺

寛文5年

1665

 

原田諏訪神社

寛文10年

1670

 

荻作神社

元禄4年

1691

 

八幡飯香岡八幡

元禄5年

1692

 

郡本八幡

宝永2年

1705

断片

金剛地熊野神社

享保17年

1732

 

中高根常住寺

元文元年

1736

 

姉碕神社

元文5年

1740

石工 江戸八丁堀の和泉屋久兵衛

上高根墓地

延享元年

1744

伊藤吏仙墓前

中高根鶴峰八幡

宝暦7年

1757

断片

今富円満院

宝暦9年

1759

 

八幡観音町稲荷

宝暦12年

1762

 

高滝神社

安永4年

1775

石工 江戸浅草の中村佐兵衛

折津八坂神社

天明6年

1786

 

青柳浅間神社

同上

同上

浅間塚上

藪八幡

寛政元年

1789

 

牛久丸山神社

寛政6年

1794

 

権現堂八坂神社

寛政8年

1796

 

村上諏訪神社

文化元年

1804

下の段左

姉崎長遠寺

同上

同上

 

今富八幡

同上

同上

竿石以下が現存「常夜燈」

高滝神社

文化2年

1805

石工 久留里の栄次郎

石塚白鳥神社

同上

同上

奥左

村上諏訪神社

文化3年

1806

上の段左

立野大国主神社

同上

同上

大和田三島神社

同上

同上

 

村上諏訪神社

文化4年

1807

下の段右 石工 八郎衛門

姉碕神社

文化6年

1809

 

高滝神社

同上

同上

石工 大多喜の永松屋銀左衛門

川岸富貴稲荷

文化7年

1810

 

平野大山祇神社

文化8年

1811

 

松崎春日神社

文化9年

1812

石工 川岸の関佐七

大坪諏訪神社

同上

同上

浅間塚内 石工 川岸の関佐七

不入訶具都智神社

同上

同上

石工 川岸の関佐七

川崎富貴稲荷

同上

同上

石工 川岸の関佐七

久保八坂神社

文化10年

1813

 

野毛法和泉寺

文化11年

1814

 

能満日枝神社

文化12年

1815

左 石工 八幡の安藤佐平治

久保八坂神社

文化13年

1816

 

能満日吉神社

文化15年

1818

出津八雲神社

文政元年

1818

 

不入熊野神社

同上

同上

 

上高根熊野神社

文政2年

1819

 

不入斗小鷹神社

同上

同上

 

石塚白鳥神社

同上

同上

手前

五井善養院

文政3年

1820

 

高滝神社

文政4年

1821

石工 姉崎の大嶋久兵衛

立野大国主神社

文政6年

1823

立野大国主神社

文政7年

1824

平蔵熊野神社

同上

同上

石工 牛久の茂七

磯ヶ谷八幡

文政8年

1825

畑木神社

文政9年

1826

 

川岸富貴稲荷

文政10年

1827

 

瀬又八幡

同上

同上

 

磯ヶ谷八幡

同上

同上

大久保浅間神社

文政11年

1828

 

片又木十二社神社

文政12年

1829

 

土宇玉前神社

同上

同上

 

佐是八幡

同上

同上

 

折津芋原熊野神社

同上

同上

 

村上諏訪神社

文政13年

1830

上段右 石工 川岸の根本甚太郎

草刈行光寺

同上

同上

 

国本浅間神社

同上

同上

 

廿五里宇佐八幡

天保7年

1836

 

根田神社

天保8年

1837

 

五井若宮八幡

弘化4年

1847

 

松ヶ島養老神社

嘉永元年

1848

 

青柳若宮八幡

嘉永2年

1849

 

佐是浅間神社

同上

同上

 

深城熊野神社

嘉永3年

1850

石工 林村の藤吉

鶴舞神社

同上

同上

 

海保神社

嘉永5年

1852

 

菅野大山祇神社

嘉永年間

 

 

古市場天神社

安政2年

1855

 

根田神社

安政4年

1857

 

山田橋養福寺

安政6年

1859

二組で四基

白塚稲荷

万延元年

1860

浅間塚上

大蔵神社

文久元年

1861

 

今津朝山鷲神社

文久2年

1862

石工 江戸鎌倉河岸の三吉・岡田五郎

飯高真高寺

文久3年

1863

 

勝間日枝神社

元治元年

1864

 

 

 合計で83件(原則二基一組で一件とするが年号が違う場合は一組でも二件と数えた)。近代以降のものも合わせればお寺、神社双方に複数、奉納されており、石造物の種類別件数では極めて多い部類に属するだろう。しかし鳥居と同様に地震等で倒壊する危険性が高く、安全性を考慮して、また寺社を装飾・荘厳する役割もあって少しでも破損すると新しいものに切り替えられてしまう可能性の高い石造物であり、古いものは残りにくい傾向がみられる。

 

幕末に近づくにつれて曲線が目立ってくる。