1.鎌倉街道を歩く会とは
「鎌倉街道上総道」は文化庁が指定した「歴史の道百選」に選ばれている貴重な文化遺産です。私たちの団体「鎌倉街道を歩く会」はこの貴重な遺産を広く市民に紹介し、文化財や歴史的景観の保護と郷土市原への関心を高めていただこうとの目的から2010年に発足いたしました。
以後、幾度か数多くの参加者と共にあずの里から深城の御所覧塚まで歩き、姉崎神社への枝道も歩きました。一部バスを利用して移動し、袖ケ浦郷土博物館や国分尼寺資料館で座学をするパターンが多かったように記憶しています。時には高校生(東葛飾高校、姉崎高校)を主体に炎天下、15㎞以上の長距離を歩いたこともありました。
歩き始めた当初は知名度が低かったせいか、「鎌倉街道」という言葉に目を奪われたある高齢者の方がバスツアー直前まで神奈川県の鎌倉に行くものとすっかり勘違いされていた・・・という、あまり当事者としては笑えぬ話もございました。
現在、会員10名で今年度は市原市有秋公民館で年1回の郷土史講座、年3回の郷土史散策、八幡公民館や南総公民館でのそれぞれ年1回の郷土史講座、年1回の歴史散策(バスを用いての終日)、計9回の主催事業を計画。個人的には千葉市千城台公民での歴史散策(今年度は11月に千葉寺を歩きます)も引率する予定です。
会長は歴史地理を専門としていて、現在にも一部残されている古道を散策し、各種の地図などから過去の景観とその変化、集落の成り立ちを探ることを活動の軸として会を運営してきました。私も会の一員として市原市をフィールドにしながら、江戸時代の石造物の探索を中心に活動してまいりました。
2020年3月、鎌倉街道を歩く会結成10周年を記念し、「鎌倉街道を歩く・見る・学ぶ~鎌倉街道を歩く会10年の記録~」を刊行し、市原市内の公共施設、学校等に寄贈しております。
これまで会としてのホームページを設けていなかったので、会の活動を紹介し、併せて市原の郷土史に関わる内容を個人的に発信するためにもこのブログの一部を充てた次第です。このブログの多くは社会科教師にとって役立つ授業素材をyoutubeの動画やネット記事から探し出し、ほぼ素材のまま教師に提供する、という内容なのですが、§6だけは教師対象としての性格は薄く、郷土史を趣味としている方向けを強く意識した内容を発信していきます。
ということですので、特に市原市の歴史散歩にご興味のある方、これまで鎌倉街道を歩く会の活動に参加された皆様方、ブログ方々、今後とも長いお付き合い、よろしくお願いいたします。
次回からは郷土史のネタで次々と発信していきますのでお楽しみに。