その3.お金から見た戦争・ひめゆり学徒隊

※この記事は常に新鮮なネタを提供すべく、随時、更新されています。

 

・沖縄戦:紙幣及び硬貨から見た戦争

 左が戦時中に発行された紙幣でデザインも楠木正成像や八紘一宇、靖国神社といった戦時色の強いものが使われている。一方、右は戦後間もなく発行された紙幣で、平和のシンボルのハトや議会制民主主義のシンボル的存在である自由民権運動の指導者板垣退助、国会議事堂が使われている。いずれにせよ紙幣発行当時の政治情勢が露骨なほどにそのデザインに反映されている。また左右双方に共通する点としてどちらも低額紙幣であること。すなわち敗戦を挟んだ時期は戦争のために深刻な金属資源の不足に直面し、十分な量の硬貨が発行できなかったため、紙幣で不足分を補おうとしていたのである。

 戦況の悪化に伴い、物資の欠乏が表面化してくる。硬貨の素材も劣化を余儀なくされた。同じ1銭玉でも銅の含有量が減っていき、サイズも小さくなっていく。日の目は見なかったものの、敗戦間際、日本はかつてのドイツを真似て陶貨の試作を行っている。「欲しがりません 勝つまでは」と勝利を信じて耐え忍んできた国民は圧倒的な物量に物言わせたアメリカ軍の攻勢の前に大戦末期、ひたすら無防備な姿をさらけ出すことになる。

 

ひめゆり学徒隊

阿波根あずさの【沖縄ダークツーリズム】沖縄戦で亡くなったひめゆり学徒隊の慰 

 霊碑「ひめゆりの塔」を圧倒的な情報量でわかりやすく解説します!

 沖縄観光/糸満2021/06/27 23:04

イラストに描かれた「ひめゆり」 あの戦争の臭い・湿気…届くか

 2021/05/13 毎日新聞 3:11

 リニューアルされた館内の様子が分かる貴重な動画。

【ミス沖縄と巡るひめゆり平和祈念資料館】沖縄戦を体験した10代のひめゆり学

 徒隊ミス沖縄のおきなわ観光TV 2021/06/04 14:35

 リニューアル後の展示を解説付で確認できる。

【沖縄戦】糸満・ふじ学徒隊と「ウッカーガマ」「糸洲第2病院壕」沖縄戦避難壕

 (ガマ)をまわる・・轟の壕の後編 2022/03/30 街歩きokinawa 15:07

 以下、ウィキペディアの記述などを要約

 ひめゆり学徒隊とは、1944年12月に沖縄県で日本軍が中心となって行った看護訓

練によって作られた女子学徒隊のうち、沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校の教師・生徒で構成されたものの名前。通称としてひめゆり部隊やひめゆり隊と呼ばれることもある。他に白梅学徒隊・なごらん学徒隊・瑞泉学徒隊・積徳学徒隊・悌梧学徒隊・宮古高女学徒隊・八重山高女学徒隊・八重農学徒隊の8つの学徒隊が存在。

 ヒマユリ学徒隊の母体となった沖縄県女子師範学校(女師/1943年4月に師範学校教育令の改正に伴って沖縄師範学校女子部へ改組)と沖縄県立第一高等女学校(一高女)は、設立当時の沖縄県の財政事情から併設校とされ、校長および一部の教師は兼任であった(西岡一義師範学校女子部長は一高校長)。そのため、校名は異なるものの、実質的には一つの学校に近いものであったという。

 名前の「ひめゆり」とは花の「ひめゆり」ではなく、沖縄県立第一高等女学校(一高女)の学校広報誌の名前「乙姫」と沖縄師範学校女子部の学校広報誌の名前「白百合」を併せて出来た「姫百合」という名称が由来である。元々は安里川にかかる粗末な橋から転落死した一高女生徒を悼み、昭和初期に安全な橋に掛け替えられた橋に「姫百合橋」と名付けられたことが起源で、1940年代には女師および一高女の学舎が「ひめゆり学舎」と呼ばれるなど、両校の通称として「姫百合」の名が定着していたようである。

 米軍の沖縄上陸を目前に控えた1945年3月23日、両校の女子生徒222人と引率教師18名の合計240名からなる学徒隊は、沖縄陸軍病院(通称・南風原陸軍病院)に看護要員として動員された。沖縄陸軍病院は沖縄守備軍(第32軍)の直轄で、本部、内科、外科、伝染病科に分かれており、40近くの横穴壕の土壁に2段ベッドを備え付けて患者を収容した。米軍が上陸して前線の負傷兵が増加するのに伴い、内科は第二外科に、伝染病科は第三外科に変更され、那覇近郊の一日橋、識名、知念半島近くの糸数に分室がおかれた。学徒隊は全員が分散配置された。

 しかし、敗色濃厚となった6月18日に突然解散命令が出され、翌日の6月19日をはじめとする約1週間の間に多数の犠牲を出した(死亡者のうち実に80%がこの間に集中している)。最終的には教師・学徒240人のうち136人が死亡。そのうちの10人(教師の平良松四郎と9名の生徒)は荒崎海岸で集団自決している(自決の強制性については論争あり)。また隣の洞窟でも米軍の銃乱射で3名が死亡、3名が重傷を負った。

 2004年現在、沖縄戦で亡くなった女師・一高女の人数の内訳は以下のとおりとされている。なお、<その他>は沖縄戦開始後に陸軍病院動員以外で亡くなった人(他の部隊に協力中、学徒隊への参加途上、家族と共に避難中など)を指す。

   理由         人数         累計

沖縄陸軍病院動員        136        136

対馬丸事件          1          137

弾薬輸送列車で爆死           2          139

その他                 80        219

対馬丸事件               1          220

その他                 6          226

 戦後、最大の犠牲を出した伊原第三外科壕跡に慰霊塔である「ひめゆりの塔」が建立された。これは、ひめゆり学徒隊を祀り、平和を願うものである。

沖縄戦、閲覧注意 鳥になった少女/山羊になった少女

 sanzoku san 2015/08/10 13:58

 「動画のなかで記したきっかけで、これは生まれました。インスピレーションから書いたもので、取材や、下調べをした物ではないので、フィクションとして理解してください。ただし、その後の調べで、現実から乖離した物ではない事も確認しました。自分は沖縄の人間ではありませんが、沖縄から沢山の物を貰った恩返しの気持ちも込めてUPさせて頂きました。UPのために、高校生の時からほっといたギターを取り出して練習しました。続編のBGMも自家製です。PS.内地人の自分は,ひめゆりと直接関係は無いと思っていたのですが、師を同じくする大先輩がひめゆりの美術教師をしていた事を知りました。また、ダイビングで偶然訪れた大渡海岸の崖下で戦時中の遺骨を回収する体験もしてしまいました。」と動画の解説欄にある。したがってこの作品は沖縄出身者ではない人が空想して作ったものであるらしい。

 しかし「なーんだフィクションなら、視聴するだけの価値は無い…」と作品を視聴する前からその価値を断じてしまって良いのだろうか?ここでは「島唄」に対する一部のウチナーンチュからの反発も踏まえつつ、こうしたフィクションが果たすプラスの役割についても考えてみたい。前半の悪臭漂うガマに潜伏する辛さに対する迫真の描写は臭いが記憶喚起力を刺激することも手伝って忘れがたい印象を残すだろう。

 なお、視聴する際にはBGMが邪魔になると感じられる箇所もあるかと思う。音は最初からカットしておいたほうが字幕に集中でき、より一層、想像力を刺激されるかだろう。また場面の切り替わりが早すぎて字幕を読むのが間に合わない箇所がかなりある。設定をクリックして再生速度を「0.5」にしておくと良いだろう。標準の再生速度で「12分11秒」あたりで字幕は終了するのでそこで視聴を終わりにしても鑑賞上は何ら問題がない。個人的にはBGMや終わりの1分以上続く沖縄の風景をカットすればこの作品の文章、悪くはないし、多少なりとも迫真的な描写力を感じられるが、いかがか。18万回の視聴回数にはそれなりの理由がありそうである。

 ただし字幕には多少の間違いがあり、要注意。「ウグシク」は「グシク=グスク=

城」、「ユイグムイ」は「イユグムイ=魚の住む池=龍潭池」に訂正しておきたい。

 なお過去の沖縄修学旅行などでの写真・動画の蓄積があり、パワーポイントの操作にある程度の経験がある教師ならば、こうした作品をいくつか生徒たちとともに制作して次年度の事前学習の利用に供したり、文化祭などで発表することは十分に可能である。また修学旅行で訪れた戦跡や観光地の解説動画を生徒たちに作成させても良いだろう。その際にはグーグルマップなどの機能を駆使して距離や想定される移動時間、ストリートビューのスクリーンショットなどを利用すればたとえ自分たちの写真素材の蓄積が少なくともそれなりに臨場感のあるパワポ資料が出来るはず。生徒たちにとって生涯の記念となる作品ができるかもしれない。

 以下に紹介する「ひめゆりの願い」はかなり情緒的な内容でいかにも紙芝居的ストーリーではあるが、フィクションとしての総合的な完成度はそこそこ高く、曲自体は悪くない。人物の名前や髪型は今風のものだが、非常によく考えられ、工夫された動画であり、作詞作も悪くない。配信されてから10年以上経っても決して古びない確かなメッセージ性を秘めていると感じる。この動画作成に二人がどれだけの努力と工夫を要したかは以下に示した「祐太郎飯店の円卓」と称するブログによって推察できるが、ブログの記述内容の一部に多少の思想的違和感を感じるかもしれない。

※ブログ「祐太郎飯店の円卓」(2015.7.2「ひめゆり五周年感謝増刊」) 

 http://taxi-adam30.at.webry.info/2015...

ひめゆりの願い -Our memories of lily- YutaroHanten 

 2010/05/21 9:15

戦争からさらに遠くなった世代へ その記憶をつなぐために 「ひめゆり資料館」

 展示リニューアルの背景とは 2022/06/28 関西テレビNEWS 8:15

「ひめゆり看護隊/散華の海」糸満・荒崎海岸~魂魄の塔~ずいせんの塔~平和の

 創造の森公園~山城うりぐち・沖縄戦・ひめゆりの塔・ 2022/05/25 街歩き

 okinawa 21:59

沖縄戦を追体験…戦時中の「病院壕」の臭いを再現(NHK,QAB,RBC) 

 2015/01/23

 臭いの記憶喚起力を利用した興味深い試み。