その3.沖縄戦 戦いの実相

※この記事は常に新鮮なネタを提供すべく、随時、更新されています。

・沖縄戦

参考動画

【沖縄戦】読谷村「特攻艇・4連・秘匿壕」とっこうてい4連ひとくごう・・爆弾

 を積んで体当たりする海の神風を隠した壕・・

 街歩きokinawa 2024/06/12 15:13

 淡々としたナレーションと日常的な風景が続く…特に感情を揺さぶられるような場面が一切見られない点こそこの分野の入口としてはふさわしく思える動画。解説が控え目であるのも導入として利用する上では好ましいだろう。戦争の悲劇を感情的に捉える授業はかえって戦争の悲惨さや悲劇を引き起こすメカニズムへの深い理解を妨げかねないからである。下手に残酷な場面から入ってしまうと最悪、生徒たちに今後の授業に対する嫌気を生じさせかねないおそれもある。それでは元も子もあるまい。

 平和学習のキモは二度と戦争を繰り返さないことを目的にしながらも、同時に戦争の発生および無謀な作戦を生み出し、支えた社会的メカニズムをできるだけ冷静な視点から理性的に理解することだと私は考える。つまり無謀な作戦の悲惨さを迫力ある映像を用いて感情に揺さぶりをかけることは後回しにして、まずはできるだけ冷静な観点からそうした悲劇を生み出すメカニズムの解明に努めるのが最も効果的授業だと思うが、いかがだろう。

 この動画のキモは特攻という無謀な作戦が沖縄には存在した、という事実の確認である。「特攻」というと飛行機ごと敵艦に体当たりする作戦がまず思い浮かぶが、沖縄ではそれ以外にもこの動画で紹介されている特攻艇を用いた自爆攻撃作戦、さらには住民や鉄血勤皇隊(13.4歳の少年まで参加)による爆弾を抱えて戦車に体当たりする自爆攻撃作戦も存在していた。

 こうした無謀な作戦が考え出され、実行された背景に何があったのかをアンケートなどを用いてまず推理させたい。アンケート結果を踏まえて生徒たちの推理を裏付けていく形で今後の授業展開を構想していくと生徒の授業参加度もより高まるだろう。

16歳で少年ゲリラ部隊「戦車1台壊したら死んでもいいよ」10キロの爆薬背

 負い寝ている米兵に自爆攻撃【戦争と子どもたち】

 TBS NEWS DIG Powered by JNN  2023/08/12  6:31

 子供たちまで戦場に動員された背景には「鬼畜米英」「一億玉砕」を叫ぶ学校教育があった。学校教育とは何のために存在するのか、生徒たちに考えさせたい。

あの日 あの時 戦場で 若者とたどる沖縄戦80年〈第3回 対馬丸撃沈〉

 沖縄タイムス公式動画チャンネル  2024/05/28  対馬丸記念館 13:00

 子供たちが戦争の犠牲となる話は非常に辛い。しかし助かった人々に厳しい箝口令が出されて対馬丸のことを誰にも話すことが出来なかった日々の苦しさ、悲しさ、悔しさを想像する必要はあるだろう。

あの日 あの時 戦場で 若者とたどる沖縄戦80年〈第2回 サイパン陥落〉

 沖縄タイムス公式動画チャンネル   2024/05/04 13:00

 サイパンで起きた悲劇が沖縄でも繰り返されてしまった理由について生徒たちに考えさせてみたい。

艦砲射撃・爆弾で変わった地形 沖縄戦の実態示す新たな戦争遺跡(沖縄テレビ)

   2024/2/7 OTV沖縄テレビ  2024/02/08 3:07

 沖縄戦における艦砲射撃の激烈さを物語る糸満市の海岸風景もまた一つの戦争遺跡なのだという新たな知見はぜひ紹介しておきたい。

[NHKスペシャル] 敵兵との距離80メートル塹壕で繰り広げられる戦争のリアル

   | 戦場のジーニャ 〜ウクライナ 兵士が見た“地獄〜 NHK  2024/02/26 4:39

 人類にとって戦争は遠い昔の出来事ではない。今、行われている戦争と過去の沖縄戦とをつなげて戦争を考える上でこの動画は極めて役立つだろう。なぜ人は戦争を、同じ過ちをこうも繰り返してしまうのか、生徒たちに問いかけたい。

 沖縄戦をただの過去の出来事として振り返るだけでは学習として不十分だろう。今の出来事を過去と結び付けて理解し、将来への備えとするための学習が求められている。ぜひ、沖縄戦学習にウクライナ戦争を絡めて、今の問題として戦争を理解する工夫が必要。プーチン政権による報道統制、政敵の排除なども日本の国家総動員体制と関連させつつ触れていきたい。

1フィートドキュメント沖縄戦 Naisai 2014/09/11 57:30

 沖縄戦の全貌、概略を知るにはこれが一番だろう。アメリカ側のフィルム映像が軸であり、カラー動画も多く混じっていて貴重な映像記録である。

石原昌家さん「沈黙と向き合う」 解き明かした国家と戦争の闇(沖縄テレビ)

   2023/10/3 OTV沖縄テレビ  2023/10/11 8:11

 場合によっては公的な記録ほど信用できない…これこそが沖縄戦を考える上で最大のポイントなのだろう。証言は確かに記憶のあやふやさをかなり考慮する必要があるにせよ、とりわけ沖縄の場合、戦争の実相はむしろ証言の方に色濃く宿っていると考えるべきなのだ。あらかじめこの点に注意喚起しておくためには、沖縄戦の最初に視聴させても良いだろう。

[NHKスペシャル] 日米開戦はなぜ避けられなかったのか | 新・ドキュメント太平

 洋戦争 1941 開戦(前編) | NHK   2023/08/10 11:47

[NHKスペシャル5min.] CGで可視化したガダルカナル島の戦い | 新・ドキュメン

 ト太平洋戦争 1942 大日本帝国の分岐点 後編 | NHK  2022/08/12 4:40

 「餓島」と呼ばれることになったガダルカナル島での戦いでは機関銃相手に銃剣での突撃攻撃を繰り返す、という無謀な戦闘が行われていた。太平洋戦争の戦況がアメリカ優位に転換する段階で早くも無駄死にを強いる戦略なき戦いに日本軍は陥っていたのだ。物量で圧倒されていた日本に勝ち目は無かったと陸軍首脳が開戦半年も前から判断していたにも関わらず、なぜ開戦に至り、配色濃厚となった段階でもなぜ戦争を継続したのか、その答えは沖縄戦を軸とする平和教育のカギを握るだろう。

[NHKスペシャル] アッツ島 玉砕 降伏は許されず死ぬまで戦うことを求められた

  | 新・ドキュメント太平洋戦争 1943 国家総力戦の真実(前編) |

 NHK 2023/08/12 11:05

 沖縄戦が本格化する2年前に、すでにアッツ島での絶望的な戦いがあった。なぜ日本はアッツ島玉砕の教訓を生かせなかったのか、山本五十六の死は何を意味していたのか、日本は何をすべきだったのか、問うべきポイントは少なくない。

[NHKスペシャル] 日本兵は爆弾を抱えてアメリカ軍の戦車部隊に自爆攻撃をしかけ

 た | 新・ドキュメント太平洋戦争 1943 国家総力戦の真実(後編) | NHK   2023/08/13 11:56

 アメリカにとってタラワの戦いが持つ意味は大きかったようだ。アッツ島の日本軍全滅とタラワ島での戦車への自爆攻撃は日本兵への恐怖感をアメリカ国民にまで植え付け、日本人への偏見(野蛮人、黄色いサル・犬…)をも決定的に植え付けた。アメリカが抱くようになった、日本を殲滅させなければならない、との強い決意は沖縄戦でのアメリカ軍の作戦にも大きく影響したに違いない。他方でブーゲンビル島での日本軍による民間人の置き去りは、沖縄の住民と日本軍との関係を暗示しているようだ。「一億玉砕」を叫ぶ本土決戦作戦もまた、臣民をただの「醜の御盾」(しこのみたて)としかみなさない日本の戦争指導者層が抱く冷酷非情な人間観の反映であったに違いない。すでに1943年段階でこの戦争の行く末は明確に見えていたのだ。

 アッツ島玉砕とタラワ島やブーゲンビル島の戦いは日本の戦い方を解明する上で重要なカギを握っているようだ。それはまた沖縄戦や広島・長崎への原爆投下を考える上でも大きなヒントとなる戦いであったと言えよう。

 以上、四つのNHKスペシャル動画は時間的余裕があればぜひとも沖縄戦の予習として視聴しておきたい。少なくとも教師は予め視聴しておくべきであろう。

米軍上陸作戦はこうして始まった【シリーズ「戦世から60年」より/2004年10月

 27日放送】 OTV沖縄テレビ  2023/06/01  5:31

「沖縄戦」とは何か、基本情報をわかりやすく/沖縄テレビ(2019年)【沖縄戦を

 学ぶ】OTV沖縄テレビ  2023/06/09  2:56

 沖縄戦が苛烈な戦いとなった背景にアメリカ軍が1944年9月、当初の台湾攻略を軸とした戦略からサイパン島と沖縄への侵攻を軸とする作戦に変えていたことがあろう。日本軍はアメリカの動きを予想して台湾防衛に力を入れるため、沖縄戦直前に沖縄にいた第9師団(沖縄守備隊兵力の三分の一を占めていた)を台湾に移動させていた。台湾を素通りして沖縄に侵攻したアメリカ軍は総兵力54万を超える兵力を擁して沖縄各地に上陸。迎え撃つ日本軍はわずか10万あまりに過ぎず、日本側の劣勢は最初から明白であった。

[NHKスペシャル] 沖縄戦・録音されていた壮絶な戦場の声 | 戦い、そして、死ん

 でいく | NHK  2023/08/12 8:20

 生々しい映像よりも緊迫した音声の方がより強く想像力を刺激され、かえって迫力を感じてしまうかもしれない。場所は国際通りの東端、安里交差点からやや東北東に向かった地点。この高台でハクソーリッジとならぶ激戦があった。今はユイレールのおもろまち駅から歩くと近いが、当時の風景とは一変しており、ほとんど面影は残されていない。兵の命を鳥の羽ほどの重さも無いとみなす日本軍の無謀で苛烈な攻撃は米兵を畏怖させ、ここだけで1000人を超えるアメリカ兵に精神の異常をもたらした。沖縄沖での特攻作戦、嘉数の戦い、ハクソーリッジの戦い、シュガーローフの戦いなどを通じて植え付けられた日本人への恐怖感は結果的にアメリカ軍による無差別で非情な殺戮作戦を激化させる一因となったと考えられる。

参考記事

生死を分けた小指の痛み 1歳の沖縄戦 毎日新聞 によるストーリー 2024.6.22

 最初に動画を見せてしまうよりも、文章から想像力を働かせることで戦争の実際を思い浮かべることから授業を始める方が、抵抗感を減らせるかもしれない。

少年はなぜ、ひざを抱えたまま白骨化したのか? 自然の要塞ガマで掘り起

 こされた遺骨が語る「沖縄戦」死没者の最期の瞬間

 集英社オンライン 2023.8.13

 惨い動画の視聴よりも情報量が少ない分、遺品、遺骨の方が私たちの想像力を強く刺激する可能性はあるだろう。ガマに残されたそれぞれの「モノがたり」が生徒たちの記憶により鮮明な形で残されるためにこの記事はとても有益である。「ひざを抱えたまま白骨化した」少年の最期の時間を思い描こうとする記事から浮かび上がってくる悲惨な戦争の実相を、ぜひ、ガマの見学の前に想像させておきたい。

6月にひな人形を飾る小学校、沖縄戦で生き残った元兵士の平和への願い…

 23日「慰霊の日」 読売新聞 によるストーリー 2023.6.19

死と隣り合わせの避難生活 極度の飢えで口にしたのは

 毎日新聞 によるストーリー 2023.6.20

 沖縄への本格的空襲は1944年10月10日から始まっている。十・十空襲(じゅう・じゅうくうしゅう)または沖縄大空襲は、第二次世界大戦(大東亜戦争)後期の1944年(昭和19年)10月10日に南西諸島の広い範囲でアメリカ海軍機動部隊が行った大規模な空襲。所在の日本軍艦船などに甚大な損害を与えるとともに、那覇市の市街地の大半が焼失するなど民間人にも大きな被害が出た。那覇市の空襲被害を特に那覇空襲と呼ぶこともある。日本軍の防衛態勢は不十分で、アメリカ艦隊に対する有効な反撃も行えなかった。

 日本側の軍関係で最も大きな損害を受けたのは在泊中の艦船で、ほとんど全滅状態となった。海軍艦艇の損失は正規艦船22隻が沈没したほか、小型船の損失は膨大で、軍徴用の機帆船と漁船が第32軍徴用分だけで60隻(4477総トン)沈没・大破4隻・小破28隻、他の陸軍部隊徴用の21隻沈没、海軍徴用護衛漁船多数などとなっている。民間小型船の被害も本島だけで77隻沈没(うち漁船26隻)・11隻損傷(うち漁船4隻)である。

 艦船以外では、各島の陸海軍機合わせて航空機47機が中破以上の損害を受け、4機が小破した。なお、アメリカ軍は日本機111機を破壊したと判定していた。人的損害も陸海軍合わせて軍人・軍属218人が戦死し、243人が負傷したほか、陸軍関係の民間作業員約120人が死亡、約70人が負傷している。

 民間人の被害も各地で生じた。最も被害の大きかったのは那覇市で、11日まで続いた火災により当時の市内市街地のうち9割が焼失し、死者は255名にのぼった。本島全体では330人が死亡し、455人が負傷している。本島で全損となった家屋は11,451戸(うち那覇11,010戸)、半壊62戸であった。宮古島でも民家13軒が半焼している。沖縄県の鉄道は機関車4両・ガソリンカー4両・客車6両などが中破以上の損害を受けた。民間自動車は7割の94両が破壊された。この民間被害によって、住民の県外疎開が促進されることとなった。日本政府は、同年12月、非軍事目標である市街地を攻撃したことが戦争犯罪に該当するとして、中立国のスペイン政府を通じた外交ルートでアメリカ政府に正式抗議した。しかし、アメリカ側は、従来の自国の解釈からすれば戦争犯罪に該当するとしつつ、それを認めると捕虜になったパイロットが訴追される危険があることや、被害実態が日本側主張通りか明らかでないことを考慮し、この抗議を黙殺したという。

 米軍の攻撃は次第に激化し、特に上陸作戦を目前に控えた1945年3月23日からは「鉄の暴風」と呼ばれた激しい砲撃と空襲が連日繰り返された。とりわけ本島上陸作戦の中心となった読谷(よみたん)から嘉手納、北谷(ちゃたん)にかけての一帯は集中砲火を浴びせられた。

 航空基地が置かれていた伊江島や宜野湾、普天間の制圧が米軍にとっての最大関心事であったが、日本軍は本土決戦のための時間稼ぎを優先したため4月1日からの米軍上陸に際してはほとんど抵抗することなく、飛行場も瞬く間に米軍が占領していった。首里城に本拠を置いていた日本の守備隊は嘉数の戦いやハクソーリッジ(前田高地)の戦い、シュガーローフの戦いなどでの激戦に相次いで敗退し、5月中旬、首里を捨てて司令部は那覇から本島南部摩文仁に移動し、最後まで抵抗を続ける作戦を選んだ。このため那覇などから島尻(本島南部)に避難していた沖縄住民と糸満や八重瀬の住人が多数戦火に巻き込まれ、民間人に数多くの犠牲者を出してしまった。

 特に6月18日以降、日本軍が現地で召集したひめゆり部隊等の諸隊に解散命令を出して日本軍の保護下から半強制的に解放した(ガマから追放した)ため、多くの隊員が無防備のまま戦場を彷徨い、挙げ句の果てに戦火に倒れるか、もしくは自決を余儀なくされた。一方で傷病等のためにガマ内に止まった民間人の多くも米軍の投じた手榴弾やガス弾、火炎放射器により殺害されるか、日本軍と共に自決に追い込まれてしまった。軍人よりも民間人の犠牲者が多い、と呼ばれる沖縄戦の特異な惨劇は19日以降に集中して見られたのである。

 6月23日、第32軍司令官牛島満中将と長勇参謀長が摩文仁司令部壕内で自決し、日本軍の組織的抵抗は終焉の時を迎えたが、ガマや墓地、密林の中で息を潜めて隠れていた住民や兵隊の一部は8月15日の終戦、9月7日の降伏文書調印すら知ることなく潜伏を続け、その後も傷病死する者が続出していた。中には1945年12月末まで潜伏を続けた人もいたという。

 そもそも6月23日を沖縄の慰霊の日とする事自体に反発するウチナーがいることは知っておかなければならない。それはあたかも8月15日を「終戦記念日」と称する事への違和感と重なるかもしれない。6月23日はあくまでも日本軍の組織的抵抗が終わった瞬間に過ぎず、この日に沖縄守備隊の降伏が決定したわけではない。小規模の戦闘は本島北部や離島も含めて各地で続いていた。この日はつまるところ沖縄にいた第32軍の立場から見た慰霊の日であり、平たく言えば牛島司令官と長参謀長らの慰霊の日に過ぎない。

 とはいえ南西諸島に展開していた日本軍の司令官が降伏文書に調印した9月7日もまた慰霊の日とする事に違和感が残る。降伏と慰霊とは別のものだからだ。実際、ウチナーの視点を抜きにした慰霊の日に本当の慰霊の意味はあるのだろうか?一体誰の慰霊の日なのか、誰にとっての慰霊の日なのか、私達は一般民衆の視点に立って「終戦記念日」のあり方と共にもう一度問い直すべきであると思うが、いかがだろう。

作業!「沖縄の白地図を用いて沖縄戦の動きを確認させよう」

 沖縄本島に米軍が上陸した場所と激戦地、日本軍の動きを中心に。

 

ネットNHK戦争証言アーカイブス「6分で分かる沖縄戦」16:15

 短時間で沖縄戦の概略が分かる。

【沖縄戦】わかりやすく解説!ひめゆり学徒隊に鉄血勤皇隊!一般市民を巻き込んだ

 地獄の戦場を徹底解説! 大人の教養TV  2021/03/30 30:55

 話としてはよくまとまっていて理解しやすいが、動画資料が無い分、youtube番組としては物足さを感じてしまう。教師の予習用には役立つ。

【沖縄戦】地獄の戦場と化した沖縄…悲惨な戦争の経過を現地からわかりやすく解

 説 大人の教養TV  2022/03/20 54:48

沖縄決戦・太平洋戦争 【実写カラー映像】ドキュメンタリー ”カメラが捉えた決

 定的瞬間” 2022/01/11 衝撃の瞬間 ”The Impact 51:06

 アメリカ側から見た沖縄戦の実態を迫力あるカラー映像で分かりやすく解説。極めて貴重なフィルムである。沖縄戦を通じてアメリカが原爆の投下を正当化していくロジックが見えてくる。この戦争の悲惨さは特攻作戦がアメリカに与えた衝撃の大きさ及び日本側の国民を巻き込んだ頑強な抵抗が図らずもアメリカ軍による無差別攻撃を招いてしまった点にあることである。従って問題はなぜ日本政府が敗戦を受け入れずに「一億玉砕、本土決戦」を唱えてギリギリまで抵抗を続けてしまったか…に尽きるだろう。この動画は太平洋戦争の最大のポイントがどこにあったのかを明確に示してくれる。視聴時間はかなり長くなってしまうが、時間が許せば是非生徒に見せたいオススメの動画。

戦争に巻き込まれた若者たち 令和の学生が足跡調査で見つけたメッセージとは

  [Dear にっぽん] | NHK 2023/08/23  7:35

絶望的な戦力差の沖縄戦 満州防衛を任されるはずの北海道兵も送られた

 [北海道スペシャル] | NHK 14:58

 冒頭の映像は残酷な場面もいくつかあり、視聴させる際には事前に予告する必要がある。沖縄戦で北海道出身者が1万人以上も戦死してしまったことに驚く。今は閉山している炭鉱で仲良く働いていた二人の運命を根気良く追った労作。

空襲で命を落とした9歳の男の子。愛用のランドセルが今に伝えるメッセージとは

 2021/08/15 TBS NEWS DIG Powered by JNN 6:35

 一旦、戦争となればマスメディアによる報道はさらに信用できなくなる。

[NHKスペシャル5min.] 最新技術で再現ミッドウェー海戦 |新・ドキュメント太平

 洋戦争 1942 大日本帝国の分岐点(前編) | NHK 2022/08/12 4:40

 欺瞞に満ちた大本営発表、物量に物言わせるアメリカ軍に対して精神力で突撃を繰り返すだけの、命を粗末にする無謀な戦法…当時の軍部にはびこっていた武士道を始めとする日本の伝統的な精神主義の危険性をつかんでおきたい。