その2.プロフィールとブログの狙い

 

1.プロフィール

・元高校社会科教師。現在は地元の公民館で郷土史関係の講演や歴史散歩を年に数回程度、行っている。千葉県市原市「鎌倉街道を歩く会」会員。

・大学時代の専門は心理学及び教育社会学。

・勤務校はどちらと言えば教育困難校が多く、三部制の定時制も経験。困難校の生徒達は成績不振と学校や教師への不信とで不登校や怠学傾向が目立ち、ただ漫然と教科書を教える板書中心の古典的手法では授業として全く成立しないことを悟った。このため教職後半の20年近くは科目の枠や教科書に囚われず、生徒達の実態に合わせて次第に自分なりのネタ探し、教材開発に取り組むように。「面白い、分かりやすい、役に立つ」を授業の三大モットーとし、アニメや映画、流行歌、YouTubeなどの視聴覚教材から貨幣や切手などの実物教材を含めて随時教材化を試みた。特定のジャンルや方法に囚われず、貪欲にできるだけ広い視野に立って少しでも生徒を惹きつけられる授業作りをマイペースで追求してきた。「現代社会」という、どんな話題でも授業に取り込むことの出来る懐の深い科目に退職後の今も強い愛着を持っている。

・初任校で生徒達から「エ○カッパ」という有り難いあだ名をいただいた。退職後、初心に戻る為にもあらためてカッパを自分のトレードマークにしてみた(地元の川沿いの村にもカッパ伝説あり)。

 

2.このブログの狙いとご利用の際の注意点

 高校社会科における授業ネタの提供及びネタの情報源紹介(一部は中学校でも利用可能)⇒授業準備の効率化⇒教師の負担軽減と教師及び生徒達の授業における充実感の回復・・・がカッパの主な狙い

 ただし、以下の3点に関してのご理解とご協力をお願いいたします。

・今はやりのシェアリングエコノミーとこのブログとは退職教員の遊休資産の有効活

 用という点で相似形。つまり「授業ネタシェアリング」という互助的性格を有して

 おります。この試みにご賛同いただき、孤軍奮闘している若手教員のために全国の

 同志が他教科を巻き込んでネタシェアリングに追随して下さることを切望いたしま

 す。

・YouTubeやネット記事の教材ネタはまず色分けされて二つに分類されており

 ます。テーマが赤い字のネタは生徒ウケする授業用、緑の字は専ら教師が授業のヒ

 ントにしたり、予習として理解を深めるための教師向けのネタ。さらにそれぞれの

 「推しレベル」がカッパの視点から三段階に評価されています。「」が「イチオ

 シ」、「」が「オシ」、無印が「参考程度」。ただしネタへの最終的な評価は実

 際にネタを用いて授業を試して下さった皆さんと皆さんが教えている生徒達に委ね

 られておりますので、「」印等はあくまで皆さんにとっての選択の目安に過ぎな

 い・・・ということです。

・ネタや参考文献などは随時更新されていきます。これは使えそう!と感じたネタは

 今後も見つけ次第、追加されていきます。乞うご期待。

・ご紹介したネタは自由に利用できますが、ご利用の際は著作権の問題があるのでこ

 のブログに記された参考文献やブログ名、ネット記事名、YouTubeのチャン

 ネル名等は省略せずに付記してください。特に画像や動画には慎重な配慮が必要で

 す。ただし「カッパの高校社会科ネタ探し」ブログより引用etc・・・との付記

 はもちろん不要です。

・一応、ICT教育、GIGAスクール構想への対応を意識してYouTube動画

 を中心とする教材の紹介に徹しております。また学習の個別最適化も図るべく、多

 様な意見を引き出すアンケートの作成、活用と対話型討論形式の授業を念頭にして

 おりますが、具体的なアンケートの中身や授業展開は皆様の創意工夫に委ねられて

 おります。

・「§7.カッパの伝言板」と題して学校教育関連に限らず、私の「独り言」を時折、つ

 ぶやいております。ただし滅多なことではつぶやきません。しかも多くはただの愚

 痴に過ぎない駄文ですが、それでも宜しかったら御一読ください。

・「§8.カッパの授業プリント例」では過去に利用した授業プリントの一部を例示いた

 しました。作成してからすでに10年以上経ってしまったものもあるので、データ等

 は古くなっております。この章ではこうした内容も授業になりうる、ということを

 例示してみただけですので、今、このプリントをそのままの形で利用できるとは限

 らないことをご承知おきください。

※参考記事

ICT教育とは?知っておきたい基礎知識 メリット・デメリットと事例に学ぶ成功の

 秘訣 東洋経済ONLINE 2021/02/01

※参考動画

バカになるな!論破のテクニックで騙されてはいけない!【宇野常寛】

 たかまつななチャンネル 2022.10.10 22:50

・学校の裏側:藤原和博】なぜ学校はウソくさいか/できる子とできない子の二極化

 /鬼門は小学3年の算数/2020年代に教員退職ラッシュ/教員の偏差値低下/校

 長・知事・市長がカギを握る/山梨県の文書0運動

 PIVOT 公式チャンネル  2023/08/31  27:39

・新時代の教育ルール:藤原和博】学校はどう変わるべきか/YouTubeを認めよ/学

 校の支配力は2割/オンラインの3つの活用法/新時代の5つのリテラシー/中学受

 験の是非/10歳までとことん遊ばせる 

 PIVOT 公式チャンネル  2023/09/01  42:29

 討論中心の授業とする場合、ディベートのような論争の勝ち負けにこだわる「ひろゆき」流あるいは「橋本」流の論破ゲームに陥らないような配慮が肝要となってくる。宇野氏の指摘する「スネ夫症候群」に要注意。基本的には討論の過程で多様な意見の創出をまずは目指すべきだろう。そして大勢の意見を聞くことを通じて多様な価値観がこの世に存在することの社会的意義を確認していく・・・それこそが一人でも多くの生徒を巻き込む、討論を用いた授業の最重要目標とされるべきだろう。意見の多様性を熱望する討論の場のあり方の中にこそ、ラディカルに「問いそのものを問い返す」可能性や問題解決に向けたオルタナティブで建設的な意見の創出に向かう可能性が胚胎するに違いない。従って教師は討論において決して議論を一つの結論に導いていくような誘導や断言をしてはなるまい。一つ一つの異なる意見が持つ様々な意味、意義を注意深く見出し、生徒達にもしっかりと気付かせていく事に教師は最大限の労力と工夫を払っていきたい。

 もちろん、議論の方向性が一定せずにあてどなく彷徨ってしまっては論点がぼやけてしまうので、ある程度構造化されたアンケートや発問計画を事前に用意してから討論に望むべきなのは当然の事である。