障がい者乗馬を学ぶ | うっちー@馬なり生活

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NO HORSE, NO LIFE.
馬のことメインに日々の出来事を気の向くままに・・・
2019年4月16日よりゴールドコーストへ馬修行
2020年9月8日に帰国し、新たなステージへ!!

週末は宇都宮馬事公苑へ
障がい者が馬を楽しむための講習会に参加してきました
去年スタートして今年で2回目
馬場の工事の関係で9月になってしまったそうですが、去年は7月でした
涼しくて過ごしやすかったので、結果的に良かったかな?

障がい者と接点のない私にとってはとても興味深いお話ばかり
去年は身体疾患についてお話しされたのですが、今年は精神疾患について
自閉症、発達障害、アスペルガーなどよく耳にしますが、なんとなくこんな感じ?くらいの知識しかないことに気づかされました
てか、知ろうともしなかった…
ちゃんと知るって大事です

初めて受け入れる場合は必ず二次発症(二次障害の発症)の有無を確認するそうです
今回、二次障害というコトバを初めて聞きました
(症状は色々あるようですが、鬱やパニック障害など)
二次障害の有無で対応も変わってくるとおっしゃっていました
二次障害により何かがスイッチになりフラッシュバックが起きてパニックに陥り大変だったことがあるそう
その場合は環境を変える必要があるため、場所を移動し、着ている乗馬服を脱がせ、車に乗せて自宅へGO

二次障害がある場合はパニックになった場合に対処するための環境が変わる場所を用意する必要があるそうです
また、二次障害がない人に対しても、二次障害にならないよう注意が必要とおっしゃっていました

精神疾患の場合、就職先も注意が必要だそうです
急激な変化に対応できないため、忙しくなったり暇になったりに対応できず、二次障害の発症の恐れがあるとのこと
先日仕事で検品会社に見学に行ったのですが、アパレルをひたすら袋から出す仕事をしている女性がいました
そのときになるほどな~とは思ったのですが、今回お話を聞いたことで繋がった!

また、過度な叱責なども二次障害の発症要因になるそうなので、感情的に怒るのはダメです
(詳細は上記のリンク先へ)
一度発症すると改善するのはかなり大変だそうなので、要注意です

今の時代、障がい者を雇用する企業(半強制?)も増えてきましたが、受け入れる側はしっかりとした知識を得る必要があると思いました
(うちの会社でも将来的に~って話を聞いたばかり)

午前は座学で上記のような症例の説明や、症例に対して行う馬に乗る前のグループレッスンの紹介など
空気を読めず協調性がないので、グループレッスンで他者への気づきを学ぶのだそうです
これがとても興味深かった
いくつかある内の一部を…

パーソナルスペースの構築
輪になって外向きに座ってもらいます
その周りを馬が歩き、馬の鞍の位置が目の前に来たら手を上げる
慣れたら内向きに座り、後ろに来たときに手を上げる
次に、保護者のかたに目の前に立ってもらい子どもは目をつぶる
保護者は目を開けてズルしていないかをチェックしつつ、馬が来たときに子どもと一緒に手を上げる
見えていないので手を上げるタイミングは親子でズレがあるけど、最終的にはピッタリ合うのだそうです

相手を見て合わせる
数人で一直線に並び、スタートからゴールに向かって走る
このときに、周りを見てスピードを合わせて一緒にゴールする
まずは親に体験してもらう
インストラクターが手を叩いて合図を送ります
(パン)ダッシュ
(パン)180度向きを変えてスキップ
(パン)ダッシュ
(パン)180度向きを変えてスキップ
これを何度か繰り返しダッシュでゴール

始めに親に体験してもらうことで大変さを知ってもらうのと同時に、子どもに見て覚えてもらう
コトバでは伝わらないので、まずは親が見せるのが大事とのこと

始めのうちはバラバラなのが、やるうちに揃ってくるそうですびっくり
とにかく、長い目で見ることが大事とのこと
時間をかけて構築していく
経験者のコトバだからこそ、重みがあります

午後はデモを見て、サイドウォーカーを体験します
リーダーと呼ばれる人が馬を引きます
リーダーは馬の些細な変化を見逃さないよう、騎乗者に声をかけたりしてはいけません
サイドウォーカーがコミュニケーションを取りながら両サイドを歩きます(障がいの度合いによって付かなかったり一人だったりする)
誰に付くか(障がいの度合いによって)で補助のしかたや合図のしかたが変わります
こればかりはやっていくしかないですよね

子どもたちとそれに関わるスタッフの皆さんの笑顔がとても印象的でした
とある施設を経営されているインストラクターに、とても楽しそうですねというと、
楽しくなきゃ続けられないよ爆笑
確かに…
その方は50代の女性なのですが、子どもと同じように、子どものように楽しまれていました
見ているこちらまでホッコリ照れ

写真はデモの前
子どもたちが乗る前だったら写真OKとのことで待機中の場面
カラーコーンでコースを作り、インストラクターの声を聞きながらコースを回ります
カラフルですよね!
色も大事で、色で伝えたりするそうです
黄色でぐるーっと回るよーとか
馬場の中のコーンとポールで囲われた所で見学していたのですが、その周りを回ってくるときにハイタッチをしたり
これがまた楽しいのだ爆笑
なかには自分の時だけハイタッチをスルーされたり笑い泣き
色々と笑わせてくれます
2日間の講習会
去年に引き続きとても濃密でした
これを無料で学べるなんて…
参加することを悩んだのですが、行って良かった爆笑
関係者のみなさま、本当にありがとうございました
学びの場を提供していただき感謝いたしますキラキラ