明治座で四月花形歌舞伎を観る | へためし制作記

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料理経験なし。しかし相方にまともなご飯を食べてもらうため、自己流で自炊を開始。その苦難の道のりを記す。

その他、つぶやきの記録。

夜の部の二人椀久が観たくて、四月の明治座花形歌舞伎を観に行く。明治座は初めてだったので、ちょっとワクワクする。少し早めに行ったけれど、劇場前はすでに人だかり。入ってみると、明治座はビルみたいになっていて、劇場は3階が1階席、という不思議な作り。なのでビルのロビーでチケットを切ってもらったら、みんなぞろぞろとエスカレーターで3階に向かいます。ちなみにチケットを発券する必要があったのに発券機が見つからず戸惑ったが、ビルのロビー内の隅に設置してあった。

私の席は2階席の舞台に向かって左側、下手側の席だった。そのため花道は全く見えない。チケットを買う時に、この日しか行けないし、でも反対側の2階席は満席だし、と泣く泣く買った席だったが、来てみるとどうやら原因は学生さんが団体で見にくる日で、その皆さんが上手側の2階席を確保していたためと判明。確かに夜の部の1つ目、浮かれ心中は歌舞伎に興味がなくても楽しめる演目だったので、学生さんも楽しんだかもしれない。学生の時にそんな体験ができるなんてうらやましすぎる。
ちなみに私の席からは舞台は比較的良く見えるが、花道は見えないので、舞台側の壁に掛けられた小さなモニターに映し出される様子を見ることになる。

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なおこの席、勘九郎さんのファンには非常に嬉しい席で、浮かれ心中の最後に宙乗りした勘九郎さんが割と目の前に来てくれるのでこのときばかりは周囲もすごく盛り上がっていた。
ただ私が見たかった二人椀久は冒頭結構な長さを菊之助さんが花道で踊るので、そこをモニターで見ることになったのがとてもとても残念だった。でも七之助さんと菊之助さんが二人で踊る舞台は美しくて儚くて、この席でも見に行った甲斐がありました。

しかし。。。二人椀久の冒頭、モニターを見ながらせめて上手側の2階席から観れていたらなぁ、と向かえ側に目をやると、なんと先ほどまでいた学生さんたちは全員いなくなっていた。多分2幕目も全部見ると帰りが遅くなるから1幕目だけで帰った模様。2階から花道がよく見える席はすべて空席の状態なのを目の当たりにしながら、なんともやるせない気持ちでモニターを見つめ続けたのでした。なんともしがたいことではあるのだけれど、ああ、もったいない。。。