必要があったので調べました、
東京23区で自閉・情緒特別支援学級(固定学級)のある区
2024年5月現在の情報です
北区
豊島区(新小学1年生は入れず)
文京区
葛飾区(新小学1年生は入れず)
世田谷区
大田区(R7新設)
中央区(知的障害と合同クラス)
品川区(R6新設)
他の区は通級指導のみ
令和6年に新設の区が1つ、令和7年に新設の区が1つあったのでトレンドとしては増設トレンドではあるようですが、
それでもこんなに少ない。
「東京都は情緒砂漠」と書いている記事がありましたが、まさに砂漠ですね
区内に特別支援学級があっても多くは区に1つとか2つとか、同じ学区にあるとは限らないので電車通学になることがほとんど。
そして北区は「送迎必須」って、共働きの場合はどうせいっちゅーねん
23区を除いた都下も自閉・情緒特別支援学級はない自治体がほとんど。
千葉・埼玉がほぼすべての小学校に自閉・情緒特別支援学級を開設しているのと対照的。
神奈川は自治体によって差が激しく、横浜市はすべての小学校に自閉・情緒特別支援学級があるし川崎市は通級のみで自閉・情緒特別支援学級は一つもない。
隣同士の市でこれだけ違うのですよ
そして神奈川県として公式のデータを公開していないので(千葉・埼玉は県庁のHPで全設置校を確認できる)、自治体のHPを一つ一つ確認しなければならない。
めんどくさっっっ
通級って何なんすかね
「自閉スペクトラム症の児童に必要な教育を週に数時間」ってなめてんすかね
週に数時間で何とかなるんだったら自閉スペクトラム症とは言わねえんだよ
佐々木正美氏著「完 子どもへのまなざし」(福音館書店、2011)に書かれていたが
デンマークでは自閉症※以外の障害児はできるだけ統合教育で健常児ともに学ばせるようにするが、自閉症の子はどんなに知能が高い子でも別学級で学ばせ、小さい頃から本人に自分の特性を繰り返し教えるのだと。
「あなたにはこんな特性がある、それはほかの子と比べて決して劣っているわけではないが、特性については理解を深める必要がある」と。
そしてある程度成長したら、健常児の方を自閉症のクラスに招き交流を始めるのだと。
20年ほど試行錯誤して、この方法が最も自閉症児が社会に出るのによい方法だったと。
※2011年発行で、本書の元になった講演はさらに前なので「自閉スペクトラム症」ではなく「自閉症」と書かれている。「高機能の~」という記述もあるので、今でいう「自閉スペクトラム症」の意味で使われている語(狭義の自閉症ではなく、知能の低くない自閉スペクトラム症を含む)と思われる
上記の記述は、後の本田秀夫氏の著作にたびたび登場する「自閉スペクトラム症の患児はできるだけ保護的な環境で育てるべき」にも一致する。
自閉スペクトラム症の児童には対人スキルだけ教えりゃいいってもんじゃないと思うのよ
健常児にいじめられないよう、少なくとも年齢の低いうちは隔離して守らなければ
じゃないと反社会的・非社会的な人格になってしまって、そうなってからでは取り返しがつきませんよ
と
経験者(=私)は語る。