昨年の夏ごろ、某新聞で「絵本のもやもや」という連載が掲載されたことがあった。
この記事へのご意見はハッシュタグ「絵本のもやもや」で投稿してほしい、とあった。
子供の頃から今に至るまで絵本を愛する私としては、絵本にもやもやするくらいなら絵本の世界に関わらないでほしいと願う。
このハッシュタグが特に盛り上がりもせず炎上もせず静かに消えて行ったのを見て、私と心を同じくする方が多かったのだなと安心した。
繰り返しになるが
私は子供の頃から今に至るまで絵本が大好きで、自分の子と絵本を読むのがずっと楽しみだったので我が子があまり絵本に興味を示さないのが悲しかったし不安だった。
7ヶ月の時、このままではいけんと思って毎週~隔週くらいの頻度で図書館に連れて行き、毎回10冊くらい借りてきてベビースペースに置いておいて、手に取ったら無理くり読むというのを1か月半ほど続けたらある時から自分から読んでくれとせがむようになり、今ではすっかり本好きに仕上がった。
喜ばしきかな
絵本を子供に大量に読んでいる、と人に話すと教育的だと思われがちだが自分としては自分の好きなものを子供にも好きになってほしいだけで、
だって大人になって読書が好きか嫌いか、物語を愛せるか愛せないかで人生の豊かさは全然違う。
アメリカでは子供に絵本を読むのは教育のためらしく、読みながら絵を指して「これは何?」とか質問しまくるらしいのだがそんなの絶対本嫌いになると思う。
「絵本のもやもや」をご執筆の記者さんも、教育のために読まなきゃという強迫観念に駆られていたのではと拝察する。絵本以外に世の中楽しいこと沢山あるんだから辛い思いまでして読まなくても良いように思う。
そして1歳5か月の我が息子は、
保育園でも絵本大好きで日々黙々と絵本をめくっているらしい。母と同じコミュ障の道まっしぐらじゃないか。
でも、土曜保育(全学年一緒に過ごす)の日に息子が絵本読みまくっていたら(普段と違う教室なので初めての絵本がたくさんある)、お兄さんお姉さんたちが「この子絵本大好きなんだな」と思い部屋中から絵本を集めてきて息子の回りに積んでくれたんだって。
「他人の好きを認める」、大人には中々できないことが子供には自然にできるんだなと感動した。
子どもってすごい。子どもたちから学んでいきたい。