話し合いの翌朝。2時間かけてLINEを送った。

 

3か月前の事件発生(不特定多数との不貞行為)時と、同じセリフしか出て来なかったからなのか。

別居して2か月間の思いを奴にぶつけたからなのか。

はたまた、弱り切った奴の姿を目にしたからなのか。

 

常に乱高下する感情が、マイナス側に大きく振れてしまったようだ。

このままではまずい悲しい

 

https://ameblo.jp/kaozenmu126/entry-12863311017.html

 

この状態を冷静に判断してくれるのは、あの人しかいない。

 

そう姉だ。

 

姉については、どこかでお話したかもしれないが、ワールドワイドな感じだ。バリキャリの分類だが、気負った感じはない。仕事では人事のマネージャーとして、数々のハラスメント対応(多国籍の)を経験し、また仕事外でも、とある人々の更生プログラムのファシリを担うべく研修を受けている。プライベートでも多種多様な人々と接しており、多角的な視点を持っている人だ。

私とは真逆なタイプ。子供のころは、「あさり」と「タタミ」って言われてたなぁ。同年代ならわかるかなニヤリ

 

甥っこはちょうどホームステイに行っている。少し時間も空いてそうなので、相談を持ち掛けた。

 

まずは、最近息子や娘と話したこと、つづいて奴とした話を伝えた。

 

「子供達には本当に申し訳なく思う。〇〇(娘)の病気も悪化している。私のせいでこんな事になったんだから、私が我慢して夫婦を続けた方がいいのかと思う事もある」

 

「〇〇ちゃん(娘)が死なないように、生きていて欲しいから、我慢して夫婦でいるってことも、それはそれで有りだと思うよ」

 

「でもさ、〇〇(娘)は真実を知らないからって考えると微妙で。真実をしったらメンタル崩壊が目に見えてるから言わないけど。」

 

「真実・・・。うーん真実って何だろうね?彼ら(子供達)から見えること、感じることと、piyoから見えることは違うんじゃないかな」

 

「何かさ、仕事も微妙で。不安になる。病気になってんじゃないかな?自分って。離婚した後に病気になってました。働けませんってなっちゃったらどうしよう?とか。
けど、ひろゆきが言ってるみたいに、最悪何とかなる気もするけど、日本だから」

 

「この前面接した人、4人の子供のシンママで離婚した後、ガンになっちゃって。本当に大変だったらしい。世の中、そういう人もいるんだよね」

 

「ひえー。それに比べると自分何て大した事ないと思うけど」

 

「『保険』だと思えばいいんじゃない?嫌になったらいつでも離婚はできるんだから。何かあったときに養って貰える。そういう保険だと割り切る」

 

「今参加している更生プログラムでも、本当にクズみたいな人が沢山いてね。自分が悪い事をしたのに、家族に酷い事をするの。それから比べると全然マシだよね。まぁ、人の辛さとかは比べるものでは無いんだけど」

 

「確かにもっと酷い奴は世の中に沢山いるけどさ、そうじゃない人もいっぱいいるじゃん。マジで今回クソすぎる事してくれたからね!よくも、私がこんなに大変な目にあっている時にそんな事できたよ!クズ。4ね!!って心から思う」

 

「それにしても、よくそこまで恥をさらして耐えらるね。ある意味凄いというか。なんでそうまでして戻りたいって思うのか」

 

「そんなん当たり前じゃん!私今まで家族のために一生懸命生きてきたんだもん。家の事もちゃんとやってきたし。そういう家庭を作ろうって私が頑張ってきたからだよ!」偉そうキメてる

 

「でも、彼からしたら、絶対に一人になった方がいいじゃない。自由に生きていけるし。自分一人だったらお金の心配もない」

 

姉はこれまでの奴を見てきて、何故一人で生きて行く道を選ばないのかを不思議がっていた。そう思うのもおかしくはない。奴は「家族を優先、大切にするタイプ」ではなく、「自分の好きな事を優先する」人間だったからだ。

他者からみてもそう見えるのだろう。

 

「まあ、そうだね・・・。前に二人で仕事辞めて何かやろうって話した時もさ、辞めちゃえば何とかなるとか言ってたくせに、この前は『一人でできるわけない』とか言い出して。一体何なんだろう」

急に弱気になってさ。メンタルがやられているんだろう。

 

「でも、敢えて苦しい道を選ぶ人っているんだよね。そうする事でしか償えない、この道しかないって思う人が」

 

奴が今回した事を心の底から後悔、反省しているのであれば。私や家族を傷つけた禊として、一生罪を背負っていくという気持ちがあるのならそうかもしれない。

しかし「正直、そこまでの思いは伝わってこない。なんか、あんじゃないの。一人で生きていくのが寂しいとかさ」

 

 

そして、とうとうこの言葉が。

「お母さんが生きてたらさ、きっと彼を許してあげなさいって言うよね」

 

感情が溢れ出す。

「そう!!分かってる。ずっと考えてたんだそれを。おかんは言う。〇〇(奴)が心から反省しているなら、もう許してあげなさい。家族としてやり直しなさいって」

 

「お母さんは、『今回、彼を許す事で、piyo自身がまた大きく成長できる。これまでのpiyoを見てきて、この「許し」がpiyo自身の人生の大きなテーマになっていると思う』そんな事をpiyoに伝えると思う。」

 

「それも全部分かっている。私はずっとおかんの事を誰よりも信頼してきて、人に話せない事も全部話してきた。2回目の離婚について、おかんは離婚はして欲しくなかったと思う。でも結局止めはしなかった。私が意見を絶対に曲げないのを知っているから。けど今回については違う。1回目、2回目の結婚・離婚の事も含めて、私の人生を知っているおかんだからこそ、今回の件は、きっと私にそう伝えると思う」

 

「世界で唯一『許してあげなさい』ってpiyoに言える人だよね」

 

「うん」

 

「こんな×2の子持ちと一緒になって、一生懸命働いてくれて。子供達に色んな経験をさせてあげられたし、進路も自分たちの好きなように選択できた。家も建ててくれた。〇〇(奴)がしてきてくれた事に感謝しないと。って言うよね」

 

「だと思う」

 

続く