昨日の朝。
ポストを開けると、差出人不明の手紙が入っていた。
切手は貼付されておらず
封筒に「piyoさん」とだけ記載されていた。
手に取ると、ソワソワし始めた。
これは奴(旦那)からの手紙に違いない。
一旦、鞄にしまうと
家事を先に済ませてしまう事にした。
掃除して、洗濯して。エアコンの掃除もして。
あ、ご飯も食べよう。
その間に色々と考える。
「piyoさん」って。
随分ぺらぺらな厚さだったな。
もしかして奴じゃない?
私の事を「さん付け」で呼ぶ人なんて姑くらいだ。
もしかして、この状況を見かねた姑からの手紙??
そもそも奴の親族との関りは非常に薄い。
1年に1回か、2回しか会わない。
(奴の実家は隣の県)
家電を解約した今。
私の携帯番号すら知らない義実家。
何かあっても、連絡がとれない状況だ。
もしかして奴が〇んだというお知らせか?
ありえない事だが
どんどん妄想が膨らむ。
そして、この宛名。
奴の字は普段綺麗なほうだけど、いつもより汚くみえる。
奴の字と言えばそう見えるし、そうでないと言えばそう見える。
しかし、奴以外にこんなものをよこす人間はいない。
なんて書いてあるのか。
・もう〇にます →これは無いか
・離婚したいです →これは50/50
・ごめんなさい →可能性大
ペラペラなので、短文だろうと予測する。
色々と終えて、部屋に閉じこもった。
大きなベッドに横になり、中の手紙を取り出す。
後悔してます。バカでした。
辛いです。
でも、piyoはもっと辛いと思います。
家族や周りに尽くしてくれていたのに
申し訳ありません。
二度としません。誓います。
一緒にいたいです。
ざっくりとこんな内容だった。
別居して1か月。
家を出る前に置いていった手紙とほぼ同じ内容だった。
この手紙をいつポストに入れたのだろう。
昨日の夜なのか、早朝なのか。
どうでもいいけど。
私から返事をする気は、全くない。