私の過去の結婚について。

 

私は24歳の時に、2つ年下の彼(職人)と結婚をした。

出来ちゃった結婚と呼ぶのか、何なのか。

 

もともと「結婚しよう」と言われ婚約指輪も貰っていた。

だが、相手の親に「もう少ししてからでも」と待ったを

くらっている間に、私の妊娠が発覚した。

というか、子供が欲しかったので先に作ったのだ。

出来ちゃったのではなく、作った

 

当時私は職人をしていたので、仕事を辞める事になった。

 

二人で暮らすアパートを探して住み始めたが

若い彼の収入だけでは、到底普通の暮らしをする事は厳しかった。

 

母や、義両親からも助けてもらっていたが

それでも、家計は火の車。

 

私は、何とか家計の足しにと内職を始めた。

D〇Cという化粧品サンプルの袋詰めだ。

お腹の大きい私でも、家にいながらできる。

(今みたいにネットも普及していなかった)

 

1つ1円にもならない作業で、段ボール数箱分の

作業をしても数千円位の報酬だったと思う。

 

彼は職人なので、日曜日しか休みが無かったけど

休みの日は一緒に手伝ってくれた。

 

月曜日は、スーパーで卵が100円になる。

できるだけ安い食材で栄養のあるものを作った。

いつも「本当に料理が上手だね」と褒めてくれた。

 

こうして、何とか内職と家計のやりくりで凌いでいた。

 

彼は見た目と違い、温厚な人だった。

とにかく私や、私の家族、自分の家族

皆に優しかった。

パンチパーマの元暴〇族ですてへぺろ

 

そんな彼との暮らしは

貧乏だったけど、苦にはならなかった。

 

その後、息子が産まれた。

産まれた時に感じたことは、今でも鮮明に覚えている。

 

「やっと、私になれた」

 

若さ特有の、たまに襲ってくる漠然とした不安や虚無感。

自分が何者か分からなくなることがあったが

息子の母になり、自分が確立されたような気がした。

 

つづく