私はロボットではありませんの巻 | チンピラ詩人カオルの戯言

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新しい可能性のために

「私はロボットではありません。この写真の中から横断歩道が写っているものをすべて選んでください」

 

写真の中には遠くの方に横断歩道らしき白線が写っているのもあり迷うがなんとかクリアして登録完了する。後日そのサイトに質問がありチャットでの回答を希望し実行する。そしたら回答者がAIの場合も少なくない。

 

「同意す or 同意しない」

 

企業側がトラブル防止や裁判沙汰回避のために一方的に提示してきたルールに同意なんぞしたくないけれど同意するにチェックを入れないと先に進めないから仕方なく同意する。権力に屈したような気分になる。

 

「18歳未満 or 18歳以上」

 

18歳以上を選択した人が本当にそうなのかを確認するシステムはなく未成年者でもアダルトサイトなんかを観ているガキは少なくない。これもトラブル回避のための「登録者側の自己責任」なのだろう。オレが高校生の時に通っていたポルノ映画館ではもぎりのおばちゃんが目視でそれを確認していた。制服姿はNGだけど上着を脱いで丸めていれば学生ズボンでも大丈夫だった。

 

秘密の質問。

・初めて飼ったペットの名前は?

・いちばん好きな果物は?

・最初に買ったレコードは?

 

初めてのペットはサボテンの花丸。水を与えすぎてすぐに腐らせてしまった。初レコードはウルトラセブンのサントラアルバム。地球防衛軍機が出撃する時の曲がファンキーで大好きだった。好きな果物は桃・梨・アメリカンチェリーだけど要点は回答正解だから食べたことないけれどインパクの強いネーミングのドラゴンフルーツにしている。公開したのでもはや秘密の質問ではない。でも後悔はしていない。

 

「パスワードは大文字小文字数字を含んだ8文字以上。また他のサイトで使用していないものを」

 

パスワードはほぼ同じで大文字が必要な場合は最初のアルファベットだけを大文字にしている。数字は昔よく電話していたガールフレンドの実家の電話番号の下4桁。ものすごく覚えやすい数列で忘れないだろうし推測も難しいだろうと思っている。他のサイトで使用していないものを要求された場合は数字をフル7桁の電話番号にしている。

 

こんなめんどうな苦労をしても大企業やウクライナ軍部のシステムに侵入できるハッカーたちなら20桁ぐらいのパスワードも簡単に突破できる。遠隔操作でパソコンや携帯のカメラで覗くことも可能だしパスワードなど個人情報をデジタル端末のメモなんかに保存していればそれも簡単に共有することもできる。そんなハッカーたちが個人攻撃をしないのは盗める情報も銭金もたいしたことないし何よりも仲間内での自慢にはならない。「この前ついにペンタゴンをハッキングしたぜ」ぐらいじゃないと。アメリカではそんな優秀な技術を持つハッカーを見つけても逮捕し勾留するよりも国のために有効活用した方がいいと例えばCIAのデジタル対策室顧問なんかに登用したり。日本のデジタル庁も参考にして欲しい。ジャパンにも優れたデジタリアンはいるから。

 

オレはGoogleのYouTubeアカウントを乗っ取られたことがある。動画にコメントがあると通知がくる設定にしてある。ある日その通知が来た。確認すると「あなたのコメントに返信がありました」だった。オレは主義みたいなものもありYouTube動画にコメントしたことはない。その返信をチェックすると某お笑い芸人の配信番組にオレのアカウントでのコメントに対しての返信だった。ニセカオルのコメントは丁寧な口調だけれど芸人への否定的な内容。それについての返信はニセカオルへの反論。巻き込まれ事故的理不尽さを感じつつオレはそのコメントを削除した。削除できるということはオレのアカウントだということの証明でもある。だってあるコメントを本人以外の他者は削除できないからね。被害はそれ1件だけで乗っ取り犯の目的はわからないけど変な動画をアップされたり悪さされても困るからGoogle本社に報告・対処法など質問した。回答はシンプルで「2段階認証をしてくれ」だった。オレは「すでに2段階認証している。それなのに乗っ取られた原因・理由を知りたい」と再質問した。すると「それについては先ほど答えました」の一点張りで埒が明かない。なんとなくAIがAIが回答している気がした。この程度の問い合わせは日々ものすごい数が来るだろうからか人間では対応しきれないと思うから。いずれにしてもオレのアカウント名でコメントできたということは2段階認証などのセキュリティを突破したということ。楽天市場で買い物をしたら数日後にiPhone SMSに「支払いに不備があるので〜」というメッセージが商品番号と共に送られてきた。やはりオレの電話番号も注文内容もそいつには筒抜けだったということ。facebookにはカオルなりすましもいたしカオルアカウントから友達全員に変なメッセージが送信されたりしたこともあった。また他の友達から同じようなそいつのなりすましからのメッセージが来たことも複数回ある。カオルアルバムジャケット・黒猫物語のイラストを描いてくれているイタルにもインスタグラムでイタルなりすましがいる。オレは偶然それを発見してイタルに連絡した。「こんなの発見したけどこれはイタル別アカウントなの?作品は本物っぽい」「これなりすまし。絵は最初はオレのコピペだけど途中からはそいつの作品」。本部に報告してもあまり相手にされなかったイタルはそれ以降自分のアカウントには「本人証明の青い丸印」を付けるようになった。複雑なパスワードを考えたりみんな努力・工夫をしているとは思うけれど「気休め」って感じがする。ハッカーじゃなくても自分が登録している個人情報を閲覧できる権限のある人物がそれを悪用することだってできるのだから。

 

これらのことなんかとは無縁というか対極に位置する「黒猫物語」のリンクを。なりすましには書けないだろう物語。読んでね。